Thursday, April 5, 2012

「4.15 仮放免者の会(PRAJ)春のつどい」のご案内




  「仮放免者の会(関東)」では、4月15日(日曜)に、「4.15 仮放免者の会(PRAJ)春のつどい ~在留カード反対7月行動にむけて~」と題して、集会をひらきます。仮放免者はもちろんのこと、外国人の人権問題に関心をよせる、在留資格のある外国人のみなさんや日本国籍をもつみなさんに参加をよびかけます。

  以下、よびかけのチラシ(英語、かながき日本語、漢字かなまじり日本語)を転載します。

  なお、このよびかけ文は、おもに仮放免者当事者むけに書かれたものなので、仮放免者がおかれた状況をこれから知るみなさんにとって、ややわかりにくいかもしれません。

  なので、この記事のいちばん下に、今回の集会と「仮放免者の会」についての説明をつけ加えました。あわせてご覧いただけるとさいわいです。

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Provisional Release Association Japan (PRAJ)
Spring Meeting on 15 April

-- Towards " No to Immigration Card! Action " in July --

    We, Provisional Release Association Japan (PRAJ), will hold a meeting on Sunday, 15 April.    Those under the status of "Provisional Release" from the immigration detention, their supporters, lawyers will meet together.
    Despite various condition of life -- being married or having children in Japan, having come to Japan as an asylum seeker, having already stayed in Japan for many years, etc. --, we all are the same at one point: we can’t go back to our own countries! we need Visa in Japan!
    At the meeting, we, those provisionally released, will discuss how to organize ourselves, how to fight against the Immigration Bureau in order to obtain our Visa. Let’s meet together, talk with those under the similar conditions and exchange the telephone number!

Program
  1. Explanation on the new Immigration Law starting from 9 July this year (on the change of "Alien Registration Card" to "Immigration Card," etc.).
  2. Discussion on what those under the status of "Provisional Release" should do to obtain visa.
  3. Free Legal Counseling with Lawyers (on suit to court, refugee application, demand of re-examination of resident status, etc.).

Date and Location
On Sunday, 15 April, 2012 at Itabashi Bunka Kaikan (Itabashi Culture Hall)
Come at 12:00 to the North Exit of Oyama Sta., Tobu-Tojo Line (you can take from Ikebukuro Sta.)

Provisional Release Association Japan (PRAJ)
e-mail: junkie_slip999@yahoo.co.jp

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4.15かりほうめんしゃのかい(PRAJ)はるの つどい
~ざいりゅうカード はんたい 7がつこうどうに むけて~

  4がつ15にち(にちようび)に、「かりほうめんしゃのかい(PRAJ)」の  しゅうかいを  おこないます。にゅうかんに  しゅうよう  された  あと、かりほうめんに  なった  ひとたちと  しえんしゃ、べんごしが  このしゅうかいに  あつまります。

  にほんで  けっこん  した  ひと、こどもが  いる  ひと、なんみん、ながく  にほんに  いる  ひと。それぞれ  じじょうは  ちがっても、みんな、じぶんの  くにに  かえれない  ことは  おなじです。みんな  ざいりゅうしかく(VISA)が  ひつようなのは  おなじです。

  しゅうかいでは、わたしたち  かりほうめんしゃたちが、ざいりゅうしかく(VISA)を  もらうために、これから  どうやって  ちからを  あわせて  いくのか、どうやって  にゅうかんと  たたかって  いくのか、はなしあいます。このしゅうかいに  くれば、たくさんの  かりほうめんしゃの  なかまとあって  はなしあい、でんわばんごうを  おしえあう  ことが  できます。みなさん、ぜひ  しゅうかいに  きて  ください。いっしょに、おはなしを  しましょう。

しゅうかい集会では、つぎのことをやります!
  1. 7がつ9にちに  かわる、あたらしい  にゅうかんほうについて  せつめい  する(がいこくじんとうろくしょうが  なくなること、ざいりゅうカードの  こと  など)
  2. かりほうめんしゃの  みんなが  ざいりゅうしかく(VISA)を  とる  ために  どうしたら  よいか、はなしあう
  3. べんごしの  むりょうそうだんかい(さいばん、なんみんしんせい、さいしんじょうがん  など、ききたい  ことを  べんごしさんに  きいて  ください)

ひにちと  ばしょ
  • 2012ねん4がつ15にち(にちよう)
  • いたばしく ぶんかかいかん(板橋区文化会館)
  • とうぶとうじょうせん(JRいけぶくろえきなどから  のれます) おおやまえきの  きたぐちに  12:00に  きてください

しゅさい:かりほうめんしゃのかい (PRAJ)
e-mail: junkie_slip999@yahoo.co.jp

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4.15仮放免者の会(PRAJ)春のつどい
~在留カード反対7月行動にむけて~

  4月15日(日曜日)に、「仮放免者のかい会(PRAJ)」の集会をおこないます。入管に収容されたあと、仮放免になったひとたちと支援者、弁護士がこの集会にあつまります。
  日本で結婚したひと、こどもがいるひと、難民、長く日本にいるひと。それぞれ事情はちがっても、みんな、じぶんの国にかえれないことはおなじです。みんな在留資格(VISA)がひつようなのはおなじです。
集会では、わたしたち仮放免者たちが、在留資格(VISA)をもらうために、これからどうやって力をあわせていくのか、どうやって入管とたたかっていくのか、話しあいます。この集会にくれば、たくさんの仮放免者のなかまと会って話しあい、電話番号を教えあうことができます。みなさん、ぜひ集会にきてください。いっしょに、お話をしましょう。

集会では、つぎのことをやります!
  1. 7月9日にかわる、あたらしい入管法について説明する(外国人登録証がなくなること、在留カードのことなど)
  2. 仮放免者みんなが在留資格(VISA)をとるためにどうしたらよいか、話しあう
  3. 弁護士の無料相談会(裁判、難民申請、再審情願など、聞きたいことを弁護士さんに聞いてください)

日にちと場所
2012年4月15日(日曜) 板橋区文化会館
東武東上線(JR池袋駅などからのれます) 大山駅の北口に12:00にきてください

しゅさい主催:かりほうめんしゃのかい仮放免者の会 (PRAJ)
e-mail: junkie_slip999@yahoo.co.jp

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「仮放免者の会」について
  わたしたち「仮放免者の会(PRAJ)」は、入管に退去強制令を出された被収容者と仮放免者、そしてその支援者からなる会です。

  このブログでこれまでくりかえし報告してきたとおり、入管の被収容者にたいする扱いは「虐待」というべきものです。入管は収容施設において、かれら・かのじょらを帰国に「同意」させるために、身体的・精神的にいじめぬいています。

  わたしたちの会の中心をになっているのは、こうした虐待をうけながら、収容施設から「仮放免許可」を受けて拘束をとかれた者たちです。なお、わたしたちの少なくない仲間たちが、医療ネグレクトをはじめとする収容施設内の苛酷な処遇、職員による威圧的・侮蔑的な発言や調査の結果、不本意ながら帰国をえらばざるをえなかったことも、つけくわえておかなければなりません。

  仮放免者はこうしたひどい人権侵害をうけながらも、帰国をえらべなかった/えらばなかった者たちであって、それぞれ深刻な事情をかかえています。

  たとえば、出身国にかえると殺害や投獄などの危険が予想される難民。帰国すると配偶者や子どもと離ればなれになってしまうひと。また、日本への滞在が長期にわたり、もはや出身国には生活基盤のないひと。

  長いあいだ日本でくらしてきた外国人たちは、それぞれの職場や地域社会に根づき、その欠かせないメンバーとして役割をはたしてきました。滞在や入国が非正規のものであっても、日本社会は労働者や納税者として、また家事・育児・介護などの担い手として、外国人を必要としてきたのです。そして、かれら・かのじょらがつたえるさまざまな知識や知恵や技術、食文化やスポーツ文化等が、どれほど日本の社会を豊かにしてきたことでしょう。

  非正規滞在の外国人が日本社会にとって必要だからこそ、入管もオーバーステイや非正規の方法による入国を黙認・許容してきたわけでしょう? バブル景気にわいていた1990年前後、入管も警察も、オーバーステイの外国人にとくに関心をはらっていませんでした。警察官に職務質問されたときに「オーバーステイです」と言っても、いまのように「不法滞在」などと言われてつかまることはありませんでした。このことは、当時から在留資格なしに日本に滞在している外国人みんなが知っている事実です。それをいまになって「もはや用済み」とばかりに追いだしにかかるのは、あまりに虫のよい話です。

  出身国にはもはや帰れない被収容者たちが仮放免許可をかちとり、そして、仮放免者たちが在留資格を手にいれること。そのために、わたしたち「仮放免者の会」は活動しています。


あたらしい在留管理制度の問題
  仮放免者は、すでにさまざまなかたちで生存権を侵害されています。

  まず、仮放免者は、仮放免許可の条件として、就労を禁じられます。また、入管に届け出た住所の都道府県から出るためには、いちいち入管の許可(一時旅行許可)をとることをもとめられ、移動の自由を制限されます。

  生活保護は受けられず、また健康保険への加入が拒否されるため、医療をうけるためには、ひじょうに高額な費用がかかります。収容時の虐待によって深刻な病気にかかっているひとがたくさんいますが、その多くは病院に行くことができません。

  これに追い打ちをかけるように、7月9日から、あたらしい在留管理制度がスタートします。これは、ごく単純にいえば、これまで自治体と法務省がべつべつに管理していた外国人の情報を、今後は法務省が一元的に管理するというものです。外国人登録制度(これは自治体に届け出るものなので、在留資格がなくても外国人登録はできた)は廃止され、中長期の在留資格のある外国人は「在留カード」によって管理されることになります。

  仮放免者など非正規滞在の外国人には、「在留カード」は発行されません。そして、外国人登録証がなくなるために、いままではきわめて限定的ながらも受けられた行政サービスからすら、排除されてしまうおそれがあります。

  仮放免者の会は、このあらたな在留管理制度がどのように運用されるのか、注目しています。また、このあたらしい在留管理制度にたいする反対行動を準備しています。

  4月15日の集会では、7月にスタートする在留管理制度がおもな議題となります。仮放免者の人権に関心をよせるたくさんのひとの参加をおまちしております。