ハンスト参加者による要求書、ならびに今回の東京入管でのハンストの背景については、以下記事を参照してください。
- ハンスト参加者による声明――「より良い人類の未来のために」 - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月12日)
- 東京入管被収容者ハンストの背景について - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月15日)
入管による暴力的な制圧行為によって負傷者が出たこと、またハンストの継続によって体調不良者が出ていることなどは、前回記事によって報告したとおりです。
- (続報)東京入管ハンスト――入管による暴力的制圧、体調不良者 - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月15日)
東京入管は、あるブロック(収容区画)では12日(金)に、別のブロックでは16日(火)になって、ようやくハンスト参加者の体重を測定しました。入管は被収容者の生命・健康に責任があるのであって、遅すぎるとはいえ、ハンストをおこなっている人の身体の状態を把握しようとし始めたこと自体は適切だと思います。
ハンスト参加者が9日に提出しようとして職員が受け取りを拒否した要求書については、東京入管はいまだに受け取っていません。要求書を受け取らないというのは、ハンストをとおしての被収容者の要求を入管側が理解しようという入口にすら入っていないということです。
さらに、東京入管は、ハンスト参加者をそれぞれ別の収容区画に移動させる、あるいは、単独室に移動させるなどの手段によって、ハンスト参加者間でのたがいの意思疎通をさまたげ、その分断をはかっています。
被収容者は、それぞれのブロックで討議をおこない、要求すべきことがらを民主的にとりまとめ、連名での要求書提出にいたりました。そして、集団でのハンガーストライキなど非暴力での抗議をおこなっています。
対するこれまでの東京入管の対応は、対話を拒否し、参加者の分断をはかり、座り込みによる帰室拒否ストライキには暴力をもって制圧するというものでした。東京入管はまるで、被収容者の民主主義的な討議、人権を尊重せよという訴え、非暴力的に投げかけられている抗議の言葉をおそれているかのようです。
情報拡散、マスメディアへの情報提供、東京入管への抗議など、多くの方がおこなってくださっているようです。とくに電話などで直接抗議をよせるのは、なかなかストレスをともなうことでもあると思います。感謝と敬意を表しますとともに、可能な方はひきつづきよろしくお願いいたします。
【意見提示・抗議先】
東京入国管理局
tel: 03-5796-7250(総務課)
Fax: 03-5796-7125
〒108-8255 東京都港区港南5-5-30
【関連】
- 東京入管で被収容者が5月9日より集団ハンスト - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月12日)
- ハンスト参加者による声明――「より良い人類の未来のために」 - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月12日)
- (続報)東京入管ハンスト――入管による暴力的制圧、体調不良者 - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月15日)
- 東京入管で被収容者が大規模ハンストを実施 | BOND ~外国人労働者・難民とともに歩む会(2017年5月15日)
- 東京入管被収容者ハンストの背景について - 仮放免者の会(PRAJ)(2017年5月15日)
【報道等】
- 東京入管施設で約40人の被収容者がハンスト、長期収容などに抗議 | ロイター
- Dozens join rare hunger strike at Japanese immigration center | Reuters
- 東京入管で収容外国人約20人が仮放免など求めハンスト TBS NEWS
- 収容者20人以上抗議のハンスト 東京入管、仮放免者の再収容に - 共同通信 47NEWS
- Foreign detainees go on hunger strike at Tokyo immigration center | The Japan Times
- More than 20 detained foreigners on hunger strike in Tokyo | KYODO NEWS
- 「死ぬまで戦う」東京入管で収容された外国人たちが抗議の”断食” | Abema TIMES
- 東京入管の外国人収容者、ハンスト10日目 処遇に抗議:朝日新聞デジタル
- 外国人在东京入管收容机构绝食抗议 求改善待遇-新华网
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