難民、移民などへの支援に取り組まれている皆さまへ
一昨年の6月ころから現れた入管の「退去強制の適正な執行」という名の収容送還の強行は、退去強制処分者の激しい抵抗・抗議を引き起こし、また取り返しのつかない痛ましい犠牲者を生み出しました。
西日本、東日本の両入国管理センターでの長期収容への抗議と仮放免を求める被収容者の大規模ハンスト、東日本入国管理センターでの相次ぐ自殺、さらには東京入管の無謀な無理矢理国費送還によるガーナ人男性殺害などです。
これらの事実そのものが、入管の収容送還方針の無謀性と破綻を示していると言えます。リーマンショック後、非正規外国人はもとより、在留資格のある移住労働者さえもが日本を見捨てて続々と帰国していきました。そうしたなかで入管の退令処分に従わず、帰国を拒否し、日本在留を求める人たちは、難民や日本人配偶者など、本当に帰国できない人たちばかりなのです。
にもかかわらず入管は、このような帰国できない人たちに対し、いまだに収容送還方針に固執し、再収容を繰り返し、帰国を強要しています。東京入管では仮放免されて2ヶ月や3ヶ月で再収容されるケースが頻発しています。まるで動物を檻から出したり閉じ込めたりするように、入管は収容権を濫用し、帰国を強要しているのです。名古屋入管でも仮放免者の再収容がたびたび行われており、大阪入管でも出頭の際、別室に呼び再収容を匂わせてしつこく「なぜ帰国しないのか」と圧力を掛けています。
品川に再々収容されたあるイラン人難民は「収容されるたびに、アパートや家財道具などを失い、借金だけが残った。このまま仮放免されても生きていく意味がない。再収容をやめろ!」と、死を決意したハンストを決行しました。
このように、入管が収容送還方針に固執しそれを強行に進める限り、その方針に対する抵抗は収まることはないばかりか、さらに多くの犠牲者を生み出すことは目に見えています。既に牛久では、自殺未遂者が頻発し、入院している者もいます。たとえ国家権力によっても、命を賭けて闘う彼らの人生を踏み潰すことは出来ません。入管自身がこれまでの収容送還方針を転換し、彼らに在留資格を付与する以外に、抜本的解決はないのです。
私たちは、収容所の長期収容や再収容からの解放と日本在留を求めて闘っている被収容者、仮放免者の人たちと連帯し、以下の要求のもとに、全国統一一斉面会を行いたいと思います。
- 入管は、長期収容者・再収容者・重病者を即刻仮放免せよ!
- 入管は、仮放免者の再収容を止めろ!
- 仮放免者に在留資格を与えよ!
当事者の闘いと連帯し、その運動がさらなる成果をもたらすよう、全国の支援者の皆さんの全国統一一斉面会への参加、ご協力をお願いします。
長期収容と再収容に反対する全国統一一斉面会要領
日時:2011年4月6日(水)
一斉面会及び申入れ先
- 入国管理センター 牛久・茨木・大村
- 地方局 品川・横浜(支局)・名古屋・大阪
呼びかけ団体
- 牛久の会(牛久入管収容所問題を考える会)
- SYI(収容者友人有志一同)
- BOND(外国人労働者・難民と共に歩む会)
- あいち移住労働者と共に未来を考える会(フレンズ)
- WITH(西日本入管センターを考える会)
- TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)
- 日中友好雄鷹会大阪府本部
- 大村入管被収容者を支える会
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集合時間・場所
- 東日本入管センター(牛久): 4月6日(水) 10時30分 牛久面会所集合
- 東京入管(品川): 4月6日(水) 10時 東京入管
1階休憩所面会受付(1階)集合 - 東京入管横浜支局: 4月6日(水) 10時 横浜支局集合
- 名古屋入管: 4月6日(水)12:30 名古屋入管2階ローソン横の休憩場 廊下側のテーブル付近集合
- 西日本入管センター(茨木): 4月6日(水) 午後12:30 西日本入管センター集合
- 大阪入管: 4月6日(水) 午前9時30分 大阪入管集合
- 大村入管センター: 4月6日(水) 午前10:30 大村入管前集合
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