Thursday, May 5, 2011

名古屋入管で収容者のハンスト

  名古屋入国管理局の収容者がハンガーストライキをおこなっているとの報道が、『中日新聞』などに出ております。収容者たちの要求は、帰国希望者の国費での送還をみとめること、難民申請等で裁判中のひとの仮放免を許可すること、病人を外部の病院につれていくこと、さめていて量のすくない食事の改善、公衆電話代をやすくすることなどだとのことです。
  「仮放免者の会(関東)」では、ハンスト参加者をはじめとした名古屋入管収容者のたたかいを支持し、わずかですが、闘争資金2万円を名古屋の支援者をつうじておくることを決めました。
  昨年2010年2月には西日本入管センター(大阪府茨木市)で、同年5月には東日本入管センター(茨城県牛久市)で、いずれも70人規模の収容者によるハンストがおこなわれました。関西、および私たち関東の「仮放免者の会」は、このハンスト参加者らのよびかけによって結成されました。
  昨年5月の東日本入管センターでのハンストにさきだって、2月にブラジル人男性が、4月には韓国人男性が、同センター内で自殺しました。3月には、ガーナ人男性が退去強制執行中に入管職員によって殺されるという事件もおこっています。
  こうした痛ましい事件が2度とくりかえされはならないという決意が、5月のハンスト、10月の「仮放免者の会(関東)」結成のおおきなきっかけになりました。
  ハンガーストライキは、自分自身の健康ひいては生命を危険にさらす、ぎりぎりの戦術です。こうしたぎりぎりのたたかいに収容者をおいこんできたのは、日本の入管です。わたしたちは、名古屋入管が収容者たちの要求に応じることをもとめます。また、名古屋での収容者のみなさんのたたかいに連帯したいとおもいます。

  以下、『中日新聞』(2011年4月30日)より、抜粋します。

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2011年4月30日 09時08分
   名入国管理局(名古屋市港区)に収容され、難民申請の準備をしたり在留資格を求めている外国人らが処遇改善を求め、ハンガーストライキをしている。名古屋入管も事実を認め、食事をするよう説得している。
  難民や外国人労働者を支援する民間団体「START」(名古屋市)によると、ハンガーストライキをしているのは、入管難民法違反(不法滞在)で収容されているミャンマー人男性のキンマウンソウさん(32)ら。名古屋入管は国籍などを明らかにせず、28日時点で15人と説明しているが、STARTは「ミャンマー人やパキスタン人ら22人」と話している。
  キンマウンソウさんらは22日夜、施設内にある意見箱に仮放免申請者の速やかな仮放免や強制退去命令を受け、帰国を承諾した人のための航空券手配、病院での適切な治療、冷えていて量が少ない食事の改善などを求めた文書を提出。23日朝から、17人がハンガーストライキを始め、その後、人数が増えたという。
  START代表倉田美喜さん(27)によると、キンマウンソウさんはミャンマーの軍事政権に目を付けられ、3年半前に来日。難民申請が認められず、現在は再申請を準備中という。パキスタン人ナジャム・アス・サジット・ナイムさん(46)は、在留資格のあるフィリピン人女性と結婚。日本国籍の連れ子もおり、自らの在留資格を求めている。
  倉田さんは「ストライキ参加者には、難民申請中や強制退去命令撤回を求める裁判中の人もおり、半年以上収容されている人も。体調も崩し始めている」と話し、28日に改善を求める申し入れ書を同入管に提出した。
  一方、名古屋入管は「食事の拒否は26日から」と説明。「食べるように説得しているが、一部は売店で食べ物を購入した事実も把握している。要望は調査中」と話している。
(中日新聞)
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関連リンク

名古屋入管でのハンストについて


昨年2月の西日本入管センターでのハンストについて


昨年5月の東日本入管センターでのハンストについて

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