7月27日(金)、大阪入管職員による暴行事件について、国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が開かれました。大阪地裁の809号法廷には、約30人が傍聴に集まりました。
この日は、入管職員による集団暴行の被害者であり、原告であるMさんが出廷し、意見陳述をおこないました。Mさんは、ちょうど2日前の25日に仮放免を許可されて大阪入管を出所したばかり。2015年1月に入国をみとめられず、以来じつに3年半にもわたって入管に収容されていたことになります。
Mさんは、意見陳述を「残念なことに大好きな国である日本の政府を訴えることになりました」との言葉ではじめ、大阪入管に収容されているあいだに職員から暴力を受けて右肩を骨折したこと、リハビリの治療を大阪入管から許可されず受けられなかったこと、このために右肩に不自由になってしまったことなどを訴えました。
また、Mさんは、「裁判で賠償金をもらっても健康な身体は戻らない」「残りの人生を大阪入管に奪われた」としつつ、「これから外国人に入管職員が暴力をしないように判決をお願いします。こんな思いをすることがないようにしてください」と述べて意見陳述をしめくくりました。
さて、5月29日の提訴から約2ヶ月たってむかえたこの日の公判ですが、訴状に対する国側の具体的な反論はなされず、次回の期日に持ち越されることとなりました。
公判後は、弁護団も出席して、支援者ら傍聴した人たちが参加して報告集会をおこないました。
次回の公判は以下の日時と場所で開かれます。次回以降も、傍聴と注目、情報拡散をお願いいたします。
日時:9月12日(水) 15:00~
場所:大阪地方裁判所 810号法廷
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第1回口頭弁論については、以下、報道も出ております。
- 「入管職員の違法な暴力で骨折」トルコ人男性が法廷で訴え - 関西テレビ放送(2018年7月27日 20:58)
- 入管暴行訴訟、国争う姿勢 右腕骨折、トルコ人男性の賠償請求 - 産経WEST(2018年7月27日 16:24)
この暴行事件についての当ブログ記事としては、以下を参照してください。
- 大阪入管職員らの暴行で骨折、トルコ人被収容者が国賠訴訟 - 仮放免者の会(PRAJ)(2018年5月30日)
- 【傍聴の呼びかけ】大阪入管職員による暴行事件(第1回口頭弁論) - 仮放免者の会(PRAJ)(2018年7月3日)
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