PRAJ (Provisional Release Association in Japan): Who We Are
in English
日本語(漢字かなまじり)
にほんご(ひらがな・カタカナ)


関東仮放免者の会「宣言」/賛助会員募集とカンパのおねがい

http://praj-praj.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html


仮放免者の会 ホームページ

Friday, September 9, 2016

【裁判傍聴の呼びかけ】大阪入管診療拒否事件――9月16日に第1回期日(大阪地裁)


  すでにこのブログでもお伝えしましたとおり、また、いくつかマスメディアでも報じられましたが、大阪入国管理局に収容されているイラン人男性(「Aさん」とします)が、6月29日に国家賠償請求訴訟を提起しました。


  この裁判は、Aさんが右半身のしびれなど脳梗塞を疑われる症状をうったえて職員にくりかえし診療を求めたものの、大阪入管は8か月以上にわたり(提訴日時点)これを拒否しつづけてきたことから、精神的苦痛に対する国家賠償と医師の診察の義務付けを国に求めたものです。

  この裁判の第1回期日が以下のとおり開かれます。


日時:9月16日(金)  13:10~
場所:大阪地方裁判所806号法廷(→Google map


  この日は、今回の訴訟の趣旨について原告側弁護士による意見陳述などがあります。

  Aさんは過去に脳梗塞の発作を起こしたことがあるといい、現在も、右半身のしびれ、ろれつが回らない、激しい頭痛などの症状にしばしば悩まされています。2月末からは、左耳の難聴、耳鳴りもうったえています。このような症状をうったえている人の診療を拒否し続ける大阪入管の人権意識の欠如はおそるべきものです。さらに、Aさんに対して「片方の耳が聞こえなくても生活できる」といった暴言をはいた職員もいるといいます。

  この裁判は、侵害されているAさん本人の基本的人権の回復という点での重要性はもとより、大阪入国管理局の組織としての人権侵害体質を問うという点でも重要です。大阪入管に収容されていて、病苦をうったえながら必要な診療を拒否されている人はAさんのほかにもいます。

  Aさんの裁判への注目をお願いします。また、都合のつく方には、ぜひ裁判の傍聴に足を運んでいただくよう、呼びかけます。


◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇


関連リンク




大阪地裁での裁判の傍聴については、裁判所のウェブサイト( http://www.courts.go.jp/ )の以下のページをごらんください。






Tuesday, September 6, 2016

9・1 再収容中止を求める申入れ(東京入管に対して)


  9月1日(木)、東京入国管理局に申入れをおこないました。申入れは、仮放免者の再収容を中止するよう求めたもので、仮放免者当事者と支援者の10名強でおこないました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
申 入 書
2016年9月1日
法務省入国管理局長 殿
東京入国管理局長 殿
東京入国管理局主任審査官 殿
東京入国管理局違反審査部門首席 殿
東京入国管理局審判部門首席 殿
東京入国管理局執行第二部門首席 殿
仮放免者の会

一、 難民不認定異議申立棄却通知や仮放免条件違反(指定住居、就労)を理由とする再収容の中止
 退令仮放免者は、入管法第24条該当者として退去強制令書発付処分を受け、多くは長期に渡る退令収容に耐えて仮放免となった者である。東京入管などの地方局、東日本入国管理センターなどの収容所において、退去強制手続き、退令発付後の執行部門による度重なる執行面接を受け、なぜ自分に退令が発付されたのかは充分に理解している。また長期に渡る収容は、心身をむしばみ、誰しも拘禁反応に苦しめられた。それでも私たちは退令に服することはできない。1980年代半ばからのバブル景気の労働力不足の時代から入国して働いて来た者、日本人や正規滞在外国人と日本で出会い結婚した者、子が日本で生まれ育ち就学している者、日本に庇護を求めて入国した難民など、事情は様々だが、いずれも帰るに帰れない事情を抱えているからこそ、執行面接にも長期収容にも耐えて仮放免になったのである。
 その仮放免者の再収容は、再び拘禁状況の中で心身を衰弱させるだけであり、人権侵害に他ならない。2009年7月から2011年1月にかけての東京局での再収容件数の激増の期間を見ても、また2013年以降の再収容の事例を見ても、ほとんどの者は、再び三度の長期収容に耐えて仮放免となった。
  また現在、今年に入ってからの仮放免条件違反を理由とする再収容が激増し、仲間たちが再度、再々度の収容に苦しめられている。逃亡したわけでもないのに、引越の報告が遅れたから収容されたり、生きていくためにやむなく稼働したことを理由に収容されたりしている。もはや、再収容そのものが目的化しているとしか受け止めることができない。収容-仮放免-再収容-仮放免-再々収容-仮放免と繰り返される入出所は、ただ本人を痛めつけ、生活を破壊するだけであり、収容権の濫用である。
  私たちは、こうした収容権の濫用について絶対に反対である。再収容を中止し、すでに再収容された者を速やかに仮放免することを申し入れる。

二、 長期滞在者、日本に家族がいる者、難民に在留資格の付与を求める
 私たちはこれまで、①2003年までに入国した長期滞在者、②日本に家族がいる者(日本人や正規滞在者と婚姻した者、家族で仮放免となっており子が就学中の者など)に在特を付与すること、また③難民認定手続きにおいてUNHCRハンドブックを指針とすることを求めてきた。
 さらに、④退令発付から5年を経過した者への在特を求める。
 今年2月、私たちの仲間である退令仮放免者が病死した。彼は仮放免から5年5ヶ月が過ぎていた。社会保障制度から排除され、病気を自覚しても医療機関を受診しないままに亡くなった。ただでさえ、外国人の医療アクセスは困難であり、地方自治体でも医療通訳の充実などに尽力されているが、在留資格を持たない仮放免者は国民健康保険に加入できず、なおさら受診が困難である。
 現在、退令仮放免者が増大する中、仮放免期間も長期化している。彼のような犠牲はこれからも出てくると予測される。私たちとしては、医療支援団体などと連携して、こうした犠牲者を繰り返さないよう努めているところだが、民間の医療支援にも限界が見えてきている。
 会員の収容期間にも6ヶ月から3年ほどと大きな差異があり、再収容された者は仮放免期間で見ると短期になる。そこから退令発付時を基準として、以降、5年を経た者への在特を申し入れる。
以 上

仮放免中の高校生・大学生らへの在留資格の付与を求める申入れ


  先にお知らせしていたとおり、8月24日(水)に法務省入国管理局に申入れをおこないました。


  この申入れは、仮放免状態にある高校生・大学生らに在留資格を付与するよう、法務省入国管理局に対して求めたものです。以下の申入書に述べたように、自身の進路選択をせまられる高校生・大学生らにとって、在留資格がなく、ほとんど見知らぬ国籍国へと送還されるかもしれない仮放免の状態におかれることの精神的なダメージははなはだ大きく、在留を合法化すべききわめて高い緊急性があると言えます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

申 入 書
2016年8月24日
法務省入国管理局長 殿
東京都新宿区高田馬場3-13-3-404
仮放免者の会

 当会は貴殿に対してこれまでも、2003年以前に入国した仮放免者や日本に家族がいる仮放免者への在留特別許可を申入れてきた。
 今回、緊急性が極めて高い、高校生・大学生などへの在特付与を申し入れる。
 これまで当会は、高校生・大学生なども含んで、日本への定着性が極めて高い仮放免者家族全員に対しての在特付与を申入れてきた。当該家族の子どもらが、自己に深い愛情を注いでくれる大切な親と、これからも生活をともにしてゆきたいと考えるのは、人間として極めて自然なことである。
 しかし、高校生・大学生などとなった当該家族の子どもらの現状を鑑みる時、せめてまずはこの子らだけにでも、速やかな在特付与が必要とされている。その事情は以下である。
 今回、当会が速やかな在特を求める当該家族の子どもらとは、日本で生まれ育った、ないしは幼い頃に入国し、日本でしか就学していない子どもらである。この子らは、日本で義務教育を終え、日本語を通じて知識・経験を吸収し、人間関係を構築してきた。まわりの日本人の生徒らと同じように学校での勉強や部活動などに精を出してきた。
  しかしながら、仮放免という不安定な状態では、今の生活がいつ、失われてしまうのかわからず、かといって、国籍国というこれまでの言語体系とは全く異なる世界での生活は想定できないことから、将来の見通しも持てずに苦境に立たされている。現在の努力が将来、実を結ぶのか否かも不透明なままに過ごす子らの学校生活は、本人の精神状態に大変大きなダメージを与えている。たとえば、高校三年生であれば、来春には卒業を控え、卒業後の進路についての不安や恐怖は極限に達している。仮に高校一年生であっても、自己の将来について出口も見えず、押しつぶされそうなほどの不安にさいなまれながら高校生活を送っている。
 子どもらが、安心して学校生活に打ち込み、子らの持つ能力と向上心を十分に発揮し、その才能の芽を摘むことなく生きてゆけるよう、当該の高校生・大学生らへの早急の在特を求める。進路の選択を迫られている者もいるため、遅くとも、年内には在留資格を付与していただきたい。
以 上

Saturday, August 27, 2016

被収容者には「要求する権利はない」のか?――東京入管は被収容者の要求に回答せよ


  東京入管の被収容者34名(Cブロック)が、7月25日と8月15日に、それぞれ長期収容の回避と処遇改善などを求めた連名での「上申書」を入管あてに提出しました。

  東京入管の同じ収容区画(Cブロック)の被収容者からは、7月5日にも、同様の「上申書」が提出されていました。

  東京入管は、3通の「上申書」について被収容者側の求めている回答をおこなっていません。下に掲載する「上申書」を読んでもらえれば分かるように、被収容者側の要求には、寝具のを天日干ししてほしいということや、戸外運動をさせてほしいといった健康・衛生にかかわるものも含まれています。こうした基本的な要求に対してすら回答をせずに無視しつづける(収容場内に「意見箱」を設置しているにもかかわらず!)という対応は、被収容者に対しては、ごく基本的な人権すら尊重する意思はないという東京入管の姿勢をあらわしているように思えてなりません。

  半年あまり前の大阪での出来事ですが、1月19日に大阪入管の処遇部門の責任者のひとりであるYという職員が、被収容者には処遇の改善等を「要求する権利がない」との発言をしました。このような、職員、しかも責任ある立場の職員による、被収容者の基本的な人権を公然と否定する発言があったにもかかわらず、当時の大阪入管は謝罪も釈明もおこないませんでした。


  くしくも、当時、大阪入管の局長であった伊東勝章氏は、いま東京入管の局長になっています。被収容者には要求する権利などない、だから「意見箱」に被収容者が意見を投じても、そんなものにいちいち答える義務などない、というのが現在の東京入管の姿勢だということなのでしょうか。東京入管は、上申書に対して、誠意をもって回答すべきです。

  以下に、7月25日と8月15日にそれぞれ提出された「上申書」を掲載します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上  申  書
2016年7月25日
東京8入国管理局 品川局 御中

  私たち、収容者より、施設環境の改善をいただくようにお願い申し上げます。

1.栄養補給「ビタミン剤」について
  私たち、収容されているなかでの食事は、揚げものが多く占めています。長期間で栄養バランスがとれていない為、めまい、つかれやすくなり、血圧が下がり、顔色が悪くなり、津頭痛、便秘がちになります。今まで、私たちは施設内の「ビタミン剤」でなんとか、体調を管理していました。しかしながら、今月に入ってから、具体的な説明もなく、入管の一方的な都合で中止になってしまいました。どうか、私たちの体調もっと気にかけて、ビタミン剤を再提供して下さい。

2.昼食、夕食について
  お弁当があまりにもひどすぎたため、「人間の食べ物じゃない」と何度もクレームがあったにもかかわらず、改善されていません。多くの人がほとんど食べずに出しているところをみていつも嘆いてしまいます。コロッケ、かき揚げなどの揚げものばかりではなく、肉、魚、野菜を増やして下さい。お願いします。

3.購入リストの増加、もしくは業者変更をお願いします。
  予告、説明もなく、マヨネーズ、カップラーメンなど、多くのものが購入できなくなりました。「マヨネーズが欲しい」と果して、これはぜいたくとは言えるでしょう。しかし、収容者の私たちにとってはなくてはならないものの1つです。
収容者出所後、社会にとけこむように、英語、ワード、エクセルなどを教えるイギリスの入国管理局に思わず、敬意を払いました。その一方、世界有数の経済大国、日本の入国管理局では、日本語を教えるどころか、読みたい雑誌、勉強したい本すら購入できません。どうか購入できるように、もしくは業者の変更をお願いします。

4.映画がある為、金、土、日、3日間だけ、テレビを延長して下さい。
  収容者の多くは日本の番組がわからないので、金、土、日曜日の映画が唯一の楽しみとなります。しかし残念ながら、いつも10時で電気が消え、映画の半分しかみれませんでした。私たちはこの3日間、部屋に収容される時間を18時間から19時間にしてもかまいませんが、どうかテレビを1時間だけ延長して下さい。

5.マットレスを天日干し、消毒して下さい。
  今年3月に一度、天日干し以来、今日まで全然、天日干し、消毒していません。すでに臭いがするので、えいせい上にも問題があります。最低限で、1ヵ月に1回、天日干しで消毒するようにお願いします。

  以上、改善をよろしくお願いします。
  なお、返事がない場合が多いので、2週間以内にご返答をお願いします。
[以下、被収容者34名の署名――省略]




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


上  申  書
2016年8月15日
東京入国管理局
局長 伊東 勝章 様

  被収容者一同、以下の環境、情況に対する意見、改善をお願いしたく、Cブロック全員同意し、サインした上、提出させていただきます。

1.意見書、上申書の返信をお願いします。
 私は今回の上申書を含め、計3通「視察委員会」「意見箱」に提出しました。しかし、最初の1通目(7月5日)から、返信も説明も何もありません。1ヶ月以上経過したにもかかわらず、お読みになられたかどうかすらわかりません。これでは、「意見箱」の意味が全くなく、ただの「ごみ箱」となってしまいます。私たちの意見を無視しないように3週間以内に返信いただくようにお願いいたします。

2.長期収容をやめてください。
 被収容者の中で、半年以上はごく普通で、中には1年以上の人もいます。私たちは、収容中、多くの病気にかかり、常にストレスと戦っています。私たちの病気、体の不調は抗生物質で一時的に抑えられるかもしれませんが、精神な面では薬では抑えきれません。まして、1日24時間勤務の入局警備官による看守の元で生活すると、更にストレスが増え、自殺傾向が高まり、拘禁症の発症が加速します。長期収容のせいで、私たちの精神、体共に蝕まれています。また、必要以上の収容は国民の税金を無駄に使うのと同様であります。そのため、半年以上の収容を直ちに辞めるように、お願い致します。

3.仮放免の結果通知を1ヶ月以内に下さい。
 現在仮放免結果が出るまでに約3ヶ月(90日)かかります。それに比べ、日本の裁判所で「仮釈放」の結果が3日以内となります。また、イギリス入国管理局も同様「仮放免」の結果が3日以内に出ます。日本はイギリスと比べ、30倍も遅くなっています。しかも90日間というのは非常に効率が悪く、非人道的であります。そのため一刻も早く改善、制度の見直しをいただくようにお願い致します。

4.戸外運動をさせて下さい。
 「被収容者処遇規則」第二十八条、「収容者に毎日戸外運動をさせなければなりません。」今のところ、私たちはそういった処遇をまだ受けていません。戸外運動がなく、太陽のひかりが浴びられず私たちは、体だけではなく精神まで病みがちなのです。実際のところは、ほとんどの収容者が病気にかかり、毎日薬を飲んでいます。私たちの体、この収容現状を改善すべく、毎日30分以上戸外運動をもうけていただくようにお願い致します。

5.マットレスの消毒、天日干しをお願いします。
「被収容者処遇規則」第二十九条、「収容者に寝具などについて、充分清潔を保持しなければなりません。」との規則がありますが、前回の交換から、今日まで、すでに6ヶ月目になります。この間で寝汗、バイ菌、ダニがどれだけたまっているのかいうまでもありません。私たちの健康上のことを考えていただき、直ちに交換、消毒をして下さい。

6.理容道具について
 被収容者の私たちの理容道具は「バリカン」のみでカットできるのは「ぼうず」一通りだけです。私たちはぼうず以外でかみをうすくしただけの人がほとんどですが、今のところそれが不可能です。被収容者は服役者ではありませんので、かみの毛をうすくすることができるように「理容バサミ」のかしだしも行って下さい。私たちは服役者ではありませんので、もう少し私たちの人権についてお考えくださいますようにお願いいたします。

7.まくらのさし入れを許可して下さい。
 被収容者たちの中で、多くの人がかしだしのまくらがあわず、頭痛、肩こり、腰痛に苦しんでいます。まくらがあわず、体の痛みを訴える人にはシップが支給されます。それで一時的に体の痛みが緩和されますが、一枚約100円もするシップを毎日複数枚支給するならば、新しくまくらチェンジするか、個人用まくらを許可したほうが、私たちの体のためであり、税金の節約にもなります。どうか、真剣にご検討くださいますように、お願い致します。

8.通信文(手紙)の発信、着信について
 私たちは家族、弁護士などより、いくら大事な手紙が送られて来ても、土、日、休日は届きません。理由をたずねても、「郵便局が休み」とかの答えとなります。本当にやすみかどうかは別として、私たちは一刻も早く、家族、弁護士から大事な手紙を読みたい気持ちをどうかお考えください。休日でも通常通りに手紙をお届け下さい。

9.テレビを1時間延長してください。
 私たちの多くは日本の番組がわからず、金、土、日曜日の映画が唯一の楽しみと言っても過言ではありません。しかし、それにはんして、テレビが22時までのため、映画の半分しかみれませんでした。非常に残念な気持ちですが、どうが、テレビを1時間延長し、最後まで映画をみさせて下さい。
 以上、9点の意見を上申させていただき、前向きにご検討、寛大に許可をいただきますようにお願い致します。
[以下、被収容者34名の署名――省略]

Sunday, August 21, 2016

【プレスリリース】仮放免中の高校生・大学生らへの在留資格の付与を求める法務省入国管理局への申入れ 及び 記者会見

仮放免中の高校生・大学生らへの在留資格の付与を求める法務省入国管理局への申入れ
及び
記者会見(「このまま日本で勉強を続けたい!」)のお知らせ

2016年8月19


仮放免者の会   事務局長 宮廻(みやさこ)
090-6547-7628 

同会顧問弁護士 指宿 昭一
電話 03-6427-5902/ファックス 03-6427-5903


申入れ予定日時 8月24日(水)14時 法務省
        代表数名が法務省に申入れ(30分) 
他の当事者らは法務省前でアクション:「このまま日本で勉強を続けたい!」

記者会見   8月24日(水)15時~16時   弁護士会館5階502号室DEF
会見者    仮放免中の高校生・大学生らとその親 弁護団 支援者




問題の核心

1、日本で生まれ育った仮放免者の子どもたち
 1980年代後半からのバブル景気以降、国内の深刻な労働力不足から、非正規滞在の外国人(観光目的の短期滞在ビザなどで入国し、オーバーステイとなった者等)が大量に雇用された。その多くは、日本人に敬遠されがちな、いわゆる3K職種での採用であった。こうして長らく日本経済の下支えをしてきた非正規滞在者の中には、日本で婚姻し、子どもを授かり、家族で生活する者もいる。また、入国時に幼い子どもを伴った者もいる。その子らは、在留資格のないまま、小学校、中学校と就学してきた。この子どもたちにとっての「故郷」は他でもない「日本」であり、母語や学習するための言語は「日本語」であり、行ったことのない国籍国での生活・学習は想定できない。


2、仮放免の子らの願い
 仮放免の子どもたちは、このまま、生まれ育った日本で形成した人間関係を維持し、学習を続け、就職し、生活してゆくことを希望している。当然のことながら、この子どもたち自身には、非正規滞在であることにつき、何らの落ち度もない。子どもたちの願いは、両親、兄弟姉妹も含めて家族全員で在留資格を得て、これからも安心して暮らしてゆくことである。


3、今回の申入れの緊急性
 家族全員での在留資格の取得はいつのことになるかわからない中、高校生・大学生らは、自らの将来に向けて今、岐路に立たされている。高校生・大学生の最終学年では、来春には卒業を控え、進路選択を迫られる。高校・大学の一年生にしても、自分がこのまま学業に精を出し生活を続けることが可能なのか、今の状態が失われてしまうのではないかと、不安との闘いを強いられている。人生の中で最も多感であろうこの時期は、子ども達にとって特別な時期である。この特別な時期を守り、子ども達の成長の芽を理不尽に摘んでしまうことの無いよう、まずは、高校生・大学生らへの早急の在留資格付与を求めるところである。

以 上

Thursday, August 18, 2016

またもやイスラム教徒の被収容者の食事に豚肉混入――謝罪も具体的な再発防止策もなし(東京入管横浜支局)



  マスコミ報道がいくつか出ていますが、東京入管横浜支局が、イスラム教徒の被収容者に豚肉の混入した食事を提供していたことがあきらかになりました。




  この問題について、8月17日(水)、仮放免者の会として、東京入管横浜支局に申入れをおこない、以下の申入書を提出しました(申入書原文に記載した被収容者の名前は、以下では「Aさん」「Cさん」と表記し、ふせました)。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
申 入 書
2016.8.17.
法務大臣 殿
法務省入国管理局長 殿
東京入国管理局横浜支局長 殿
関東仮放免者の会(PRAJ)神奈川
被収容者の抗議の拒食について 
 8月17日現在、横浜支局Aブロックに収容中のパキスタン国籍Aさんが、給食に豚肉が入っていたことをきっかけとして、2週間拒食を続けている。私たちが本人および同室の被収容者に聴き取りを行ったところでは、イスラム教徒であるAさんの8月3日の夕食に豚肉(ベーコン)が入っており、職員もそれを認め、Aさんに謝罪した。Aさんはその後、給食を食べることを拒否している。
 改めて言うまでもないことだが、貴支局は、2015年8月12日、Bブロックに収容されていたパキスタン国籍Cさんに豚肉(ベーコン)入りの給食を提供し、Cさんはその後長期間抗議の拒食を行った。それについて当会は8月27日に申し入れを行い、またこの件は8月28日の朝日新聞など、複数のメディアで報道された。貴支局はCさんの拒食を知りながら2週間以上ほとんど何もせずに放置し、またこの件をメディアの報道があるまで自ら公表しなかった。私たちは、貴支局が出来事の重大さを認識していないのではないかと思わざるを得なかった。しかも、それから一年後、パキスタン人収容者に豚肉(ベーコン)入りの給食が提供される、というまったく同じ事件が今回起こったのであり、私たちは驚きを通り越して呆れる他はない。貴支局は、昨年8月の朝日新聞の取材に対して「不適切な食材が入らないよう、業者と連携して再発防止に努めたい」とコメントしているが、結局再発が起こった。いったいどのような再発防止の努力が行われたのだろうか。Cさんによると、Cさんが今年5月に収容されてから、これまでも給食に髪の毛やゴキブリが入っていることがあったという。こうしたことからも、貴支局の収容者への給食の管理体制には根本的な問題点があるとしか考えられない。
 昨年8月27日の申し入れ書に書いたことの繰り返しになるが、イスラム教徒の収容者に豚肉入りの給食を提供し、しかもそのことを軽視する、というのは、法務省令である「被収容者処遇規則」第二条(入国者収容所長及び地方入国管理局長(以下「所長等」という。)は、収容所等の保安上支障がない範囲内において、被収容者がその属する国の風俗習慣によって行う生活様式を尊重しなければならない)の違反であるだけでなく、イスラム教徒の収容者にとって大変な屈辱を与えることであり、重大な人権侵害である。
 私たちは、貴局に対し、以下を申し入れる。
(1)  Aさんの健康に対して十分に留意すること。
(2)  Aさんに対して、支局としての謝罪を行い、適切な対処を行うこと
(3)  給食への豚肉混入の原因を調査し、再発防止の具体的な対策を、Aさんはじめ全収容者に対して早急に示すこと。
以  上

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  申入書にもあるように、東京入管横浜支局は、ちょうど1年前にも、イスラム教徒の被収容者の食事に豚肉を混入させるという、今回と同様の事件を起こしています。




  東京入管横浜支局は、1年前の事件を教訓化せず、ほとんど同じようなあやまちを2度にわたってくり返したことになります。そして、今回もまた、横浜支局の事後の対応はひどいものでした。

  NHKの報道によると、横浜支局は取材に対して、「このような事態となり、遺憾に思っています。原因を早急に調べたい」と述べているようです。「早急に」と言いますが、豚肉がAさんの食事に混入されたのは8月3日です。現在それからすでに2週間がすぎており、この間、Aさんは拒食を続けています。「原因を早急に調べたい」などというコメントをしてよい時期は、とっくに過ぎています。

  今回の17日の申入れで、問題発覚後になにか再発防止策をとっているのかと問う支援者に対して、横浜支局の職員は「対策はしています。しかしそのすべてをあなたたちにお話しすることはできません」「本人には説明しました。あなたたちは本人に聞いたんですか?」と発言しました。それならばとAさん本人に面会して聞くと、Aさんは職員からは「今後、気をつけます。よく確認します。」と言われただけで、具体的な再発防止策についての説明はなにもなかったといいます。Aさんによると、収容されている2か月弱の間に、Aさんの食事には、髪の毛やゴキブリなどが混入していることが何度もあり、そのたびに、職員はAさんに「気をつけます」と言ったということです。Aさんは「結局口先だけではないか、約束を守らないではないか」と言っています。

  イスラム教徒にその宗教的な禁忌である豚肉の混入した食事を出すという重大な問題を、1年もまたずに2度も起こしたあげく、その再発防止策が「気をつけます。よく確認します」なのだそうです。「まじめにやれ!」としか言いようのないデタラメな事後対応です。

  8月3日に豚肉混入が発覚してから現在にいたるまで、Aさんに対して、入管側はいまだに支局としての謝罪すらおこなっていません。本来ならば、Aさんはじめ被収容者全員に事件とその経緯について説明をおこなったうえで、対策を具体的に示して再発防止を約束するのは、人を収容する施設として果たすべき最低限の責任であるはずです。ところが、Aさんひとりに対してすら横浜支局は、これをしていません。それどころか、謝罪すらない。

  そのくせ、マスコミの取材に対しては、「このような事態となり、遺憾に思っています。原因を早急に調べたい」などと臆面もなく言ってのけています。横浜支局は、このようにマスコミの取材者に対しては、問題を深刻に認識しているかのようなそぶりを示しているわけですけれども、まじめに「原因を早急に調べ」るつもりがあるのかは、Aさんへのこの2週間の対応をみれば疑わしく思わざるをえません。2週間ものあいだ、横浜支局はAさんに「このような事態となり、遺憾に思っています」などと発言することもなかったし、「原因を早急に調べたい」との約束をすることもありませんでした。Aさんは食事を拒否して抗議していたにもかかわらず、です。マスコミに対しては役所としての体裁が気になるようですが、被収容者に対してはこのようにバカにしきった対応を続けているのが東京入管横浜支局の事後対応です。

  1年前の記事でも述べましたが、そもそも、問題の重要さをかんがみるならば、入管側がみずからマスコミ等を通じて事実経過と再発防止策を一般に公開するべきでありました。ところが、1年前のときも、今回も、事件発生から2週間ほどたって、マスコミからの取材を受けてようやく事実を認め公表する、というのが、横浜支局の対応でした。テレビや新聞でどう報じられるのかは気にするけれど、収容された被害者当事者が拒食を続けて抗議をしようがそんなものは屁とも思わない、という姿勢が、横浜支局の対応には覆うべくもなくあらわれているわけです。被収容者にどんな扱いをしようが、世間にバレなければよいという姿勢です。

  今回のように短い期間のあいだに同じ問題がくり返される背景には、横浜支局の、ひいては入管組織全体の、被収容者を人とも思わない根深い差別的な体質があるのではないかと考えざるをえません。

Thursday, August 11, 2016

【転載】2016年8月26日(金) 大阪入管へ一斉面会に行ってみませんか?

TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)のサイトより、以下、転載します。
(転載元URL http://try-together.com/event/20160826.html )


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2016年8月26日(金) 大阪入管へ一斉面会に行ってみませんか?

7月に被収容外国人が抗議のハンストを行った大阪入管で、被収容者への一斉面会を行います。

【大阪入管 一斉面会】
8月26日(金)
12時半に大阪入管前に集合・打合せ
13時~16時過ぎまで面会
※午前中からも面会は可能ですので、午前のご都合がつく方もぜひご参加下さい。(9時半に入管前に集合)
※面会の際に身分証明書が必要ですので持参ください。(免許証、保険証、パスポート、学生証など)
※参加される際は以下のメールアドレスまで参加の旨をご連絡ください。
問い合わせはTRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)まで
try@try-together.com

[大阪入国管理局収容場とは?]
法務省入国管理局が管轄で、外国人の出入国・在留管理を行っています。
大阪入管には外国人が収容される収容場があり、そこには入管法違反や退去強制処分を下された外国人が収容されています。

[人間の身体と精神をむしばむ長期収容]
大阪入管では退令が下された外国人が無期限で収容されていますが、大阪入管は長期収容施設ではありません。
にも関わらず、現在収容所から解放される制度である「仮放免」が許可されず、半年~1年以上収容されている人が大半を占めています。
一歩も収容所から出られず、外の空気を吸うことも制限され、先も見えず、送還の恐怖にさらされる緊張状態が続く収容所生活は、人間の身体と精神をむしばみます。
今年の3月28日には同施設内で、イラン人男性が首つり自殺を図りました。

[収容継続にお墨付きを与えるための医療処遇]
脳梗塞や高血圧、その他様々な体調不良を訴えても、大阪入管は適切な診療、治療を受けさせません。
入管医への診療を要求しても「大丈夫」と拒否され、入管医も外部の専門医への受診を「必要ない」と処理します。
今の大阪入管ではいつ人が倒れて、取り返しのつかない状態になってもおかしくありません。
国の収容施設において、被収容者の健康については収容主体である入管が責任を負います。
しかし、実態は収容継続を肯定するための医療になっていると言わざるを得ません。
現在も収容されているイラン人男性が、6月29日に入管の診療拒否について裁判を起こしています。

[6月23日~7月16日まで被収容者がハンスト]
以上のような収容所の処遇に対して、6月20日に被収容者が抗議と要求書を提出しました。
しかし、中心メンバーの男性を入管は懲罰房(独居房)へ隔離しました。
懲罰房は窓が無く、電灯は点きっぱなし。このような場所に二日間拘禁されたことに抗議し、男性は6月23日にハンガーストライキを始めました。
周りの被収容者もこのような人権を無視した処置に怒り、7月4日、6日から13名が男性のハンガーストライキに合流しました。
入管はハンガーストライキを起こした被収容者を隔離し、支援者・家族との面会を禁止し、さらに電話までも禁止にしました。
ハンストに参加してる中で倒れるものが三人も出て、これ以上のハンスト継続は犠牲者を生み出す恐れがあるという懸念から
7月16日に全員がハンストを解除し、7月19日にもとの居室に戻りました。
ハンストが終了した今も、体調不良が続いている人もいます。

実際に大阪入管へ面会に行ってみませんか?
大阪入管の収容場で起きている事実を多くの日本の人達に知ってもらいたい、それに対し抗議の声を上げてもらいたい、これがハンスト者の願いでした。
入管はハンスト依然と比較して診療を行うようになりましたが、引き続き「長期収容を止め、病気の人に対し適切な診療するよう」改善を求める必要があります。
今回より多くの人に、被収容者と面会して実際に話を聞いてもらい、大阪入管の処遇の実態について知ってもらうための一斉面会を行います。
面会に行ったことない方も、ぜひ一斉面会にご参加下さい。