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Tuesday, November 1, 2011

重病のAさんに仮放免許可/2Bブロックの要求書

  まず、前回の記事について続報です。


  一度は心停止におちいるという深刻な病状にありながら、東日本入管センターに外部診療を拒否されていたAさんについてです。先日Aさんに仮放免許可が出ました。きょう(11月1日)のうちに、収容所から出られる予定です。
  なによりAさんご本人とご家族(夫と義母)、そしてAさんとおなじ2Aブロック収容者の仲間たちによるセンターへのねばり強い抗議と要請が功を奏したものとおもわれます。また、記事にコメントをくださったかた、ツイッターやはてなブックマークなどで記事をひろめ、また入管の人権侵害をゆるさない意思をしめしてくださったみなさまに、心から感謝をもうしあげます。今後ともご注目のほどよろしくお願いします。


  2Aブロックの収容者たちには、最近、あいついで仮放免許可が出ております。前回の記事で指摘したように、東日本入管センターの医療体制の悪化は、いま非常に深刻になっていると私たちは認識しております。センターが収容者への十分な診療をおこなえる体制にないならば、病状の深刻なひとからさきに、できるだけ早期に仮放免許可を出すべきです。そうした観点から、2Aブロック収容者をつぎつぎに仮放免している、最近のセンターの対応は適切なものと考えます。


  さて、2Aブロックのとなりの2Bブロックからも、所長あてで連名での要求書が提出されております。
  とくに深刻な7名の病状を具体的に報告し、「収容期間が半年を越える者、収容に耐えない重病者、再収容者への仮放免許可」を要求する内容です。要求書にある「センターでの収容実態は監禁的収容であり、精神を破壊し、健康を著しく害するものです」という指摘はまったく的確なものと考えます。要求書が報告している7名の病状をみると、いずれも収容に耐えられない重病人が収容されており、また収容が病状悪化の原因あるいは病状そのものの原因であることが推察されます。
  要求書は、11月5日をセンターからの回答期限としています。この日までにセンター側が誠意をもって回答すること、また長期収容者・重病者・再収容者の早期仮放免許可をもとめます。
  以下、要求書を転載します。

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東日本入国管理センター所長殿

  私たち東日本入国管理センターに収容されている収容者です。私たち意見と要求を申し入れます。

A. 彼女長時間の収容による、ストレスが受けて左右両方腎臓結石が見つかりました。入管の医者先生の診断で右側が手術しないと治らないって言う症状です。今でも2,3日に一回強い痛みが起ってしまって頭痛とか、食欲不症、イライラ感など症状もあらわれてきていました。本人が精神的に破壊し、我慢の限界です。

B. 彼女も苛酷な収容生活の原因で心臓病の持病が再発しました。10月17日、心臓が痛くて、息ができなくなって、トイレで意識が失いました。全身も痙攣しまして、体すごく冷たいなりました。彼女も重い病気を抱えて、収容に耐えない状況でした。本人も自分の病気に対して、すごく心配で不眠、目まい、食欲不症など反応が出ていました。

C. 彼女長期収容の原因で生理不調で10ヶ月ぐらい生理が来なくなりました。腹痛、子宮痛、不眠、食欲不症がいろいろ症状が現れてました。

D. 彼女長時間の収容によるショックとストレス受けて食欲が失いました。4,5日にご飯が口に入れなくて、その原因で胃が強く痛くて吐いて、体すごくダメージを受けられました。

E.. 彼女、ストレスや、収容生活の原因で胃痛又は腹痛、腹が張る、胸が痛い、生理不調など症状が出ておりますが、医者先生から出してもらったの薬がなかなか効かなくてさらに症状がひどくなりました。

F. 彼女長時間の収容ストレス、収容生活の原因で肺炎、胸が痛い、ときどきミルク出ております。目まい、のどが痛い、体がすごくだるいなりました。

G. 彼女長時間の収容生活の原因で血圧が高い、目まい、頭痛、食欲不症がいろいろ症状が現れて来ました。

  彼女たち、それぞれ重い病気を持って苛酷な収容生活に耐え難いです。収容身体が病気の原因悪化させないように一刻も早く仮放免を許可して、早めに外の病院で受診してもらいたいです。どうかよろしくお願いいたします。センターでの収容実態は監禁的収容であり、精神を破壊し、健康を著しく害するものです。収容期間が半年を越える者、収容に耐えない重病者、再収容者への仮放免許可を申し入れます。私たちから貴職への申し出に対して来月5日まで回答してください。

〔以下、2Bブロック収容者11名の署名――省略〕

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