ダニロさんは、退去強制令書の発付にともない入管に収容され、昨年1月に仮放免許可により収容をとかれたものの、大腸ガンが危機的なほどに進行していることがわかりました。かれは帰国できない事情をかかえており、日本で治療が受けられなければ死をまつしかなく、しかし、在留資格がないために、国民健康保険の加入や生活保護などが認められず、高額の手術や入院の費用を用意する見込みがたたない状況にありました。
しかし、カンパや情報拡散等のご支援のよびかけにみなさまがこたえてくださり、また入管の迅速な再審のおかげもあって、昨年9月21日、ダニロさんは在留特別許可(在留資格は「特別活動」の1年)を認められました。
以上は、9月23日のこのブログの記事「【ご支援ありがとうございました】ダニロさんに在留特別許可が出ました!! 」で報告したとおりです。
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術後の経過もよく、10月の大腸ガン切除にともなう付随的な手術をつい先日(1月21日)うけたところで、こちらも現在のところ経過は順調です。
今後は、抗ガン剤による薬物療法等があり、まだしばらくは入退院をくりかえしながらの闘病になりますが、おかげさまで病院と相談しながら治療をすすめていく見通しをたてられる状態です。
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また、ダニロさんの再審情願について、東京入管審判部門は、ダニロさんの病状、今後の治療方針などについて真剣に聞き取り、申し立てから一週間という迅速さで、在留特別許可があたえられました。生命の危機におかれた仮放免者に在留特別許可を出すのは人道上当然のことではありますが、一週間という極めて短期のうちに在特が出されたのは、ダニロさんの深刻な病状を理解して特別に審査を急いでくれたからでしょう。東京入国管理局、法務省入国管理局に感謝いたします。
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