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Sunday, March 13, 2016

入管収容施設の医療問題について――ロイター記事の紹介とリンク集

  ロイターが、入管の収容施設の医療問題について、鋭く切り込んだ記事を掲載しています。

  ロイターの報道は、おもに2014年11月の東京入管でのニクラスさん死亡事件の経緯と背景を追いながら、日本の入管収容施設がかかえる構造的な医療問題にせまったものです。先月の大阪入管での被収容者ハンストにもふれています。

  記事は、英語版と日本語版で、それぞれ長いものと短いものが1つずつ、合計4記事あります。綿密な取材にもとづいていることが一読してわかる力作です。ぜひ、ごらんください。





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  ほかに入管収容施設の医療問題にかんする記事等を紹介しておきます。

  仮放免者の会としては、入管であいついでいる死亡事件は、偶発的な「事故」ではなく、入管の収容のあり方がまねいた必然的な結果、起こるべきして起こった結果であるととらえています。医者ではない職員が診療の必要・不要を判断している、また、医師の独立性が確保されていないという根本的な欠陥を是正しないかぎり、今後また死亡事件がいつ起きても不思議ではないと考えます。



  ロイターも報じているとおり、入管の収容施設では2013年10月から14年11月までの1年あまりのあいだに4人の被収容者が死亡しています。ところが、4人ものひとをつぎつぎと死にいたらしめた東京入国管理局、および東日本入国管理センターでは、局長・所長をはじめ、だれひとりとして責任を問われて処分を受けた者はいません。おどろくべきことです。

  以下に紹介するのは、2013年10月14日のフセインさん死亡事件(東京入管)、2014年3月29日と30日のイラン人・カメルーン人連続死亡事件(東日本入管センター)、同年11月22日のニクルスさん死亡事件(東京入管)についての記事、弁護士会による声明等です。この間の死亡者4人とは、収容中の死亡にかぎった人数です。さらに、収容中に心身を痛めつけられ、入管に診療を拒否されていたひとが、施設を出所後に病死しているケースも存在します。こうしたケースをあわせて考えるならば、同じ期間内に「入管が殺した」と言うべき人数は、4人にはとどまらないはずだという点も、強調しておきたいです。


フセインさん死亡事件について



イラン人・カメルーン人連続死亡事件について



ニクラスさん死亡事件について




  ロイターの報道でもふれられていた、先日の大阪入管での被収容者ハンストについての記事を最後に紹介しておきます。



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