Aブロックは男性ブロックであり、現在、約40名が収容されています。ハンガーストライキに参加している22名は、12の国籍(中国、ミャンマー、バングラデシュ、インド、スリランカ、パキスタン、イラン、ナイジェリア、ガーナ、リベリア、カメルーン、ペルー)、年齢は25歳から55歳。来日後、非正規滞在のまま外国人労働者として働いて来た期間は、長い人は30年以上になります。
ハンスト参加者は、9日の夕方の官給食が配られる前の16時30分頃、東京入管局長に要求書を渡してほしいと東京入管職員に依頼しました。しかし、職員はかたくなに拒否しました。翌々日の11日時点でも、東京入管は要求書を受け取っていません。
仮放免者の会の支援者がハンスト参加者と10日に面会して聞いたところ、ハンストに期限の定めはない。また、入管から支給される官給食だけでなく、入管内で購入可能なカップラーメンなども一切食べないとのことです。さらに、22人のうち、約10名は水も飲まないとしています。
またハンスト参加者間では、つぎの3点を確認しているとのことです。
- 職員に手を出さない
- 職員に汚い言葉は使わず丁寧に話す
- 物を壊さない
今後の入管の対応の中で、どのような事態が生じるか予測不可能ですが、
- 問題なのは日本の法律、制度、組織のトップの考えであり、現場の職員は指示のもとに働いているだけであり、職員に問題があるわけではない
- 自分たちの主張、闘いが、正しく入管にも日本社会にも伝わるように
との理由からだと、ハンスト参加者は支援者に語りました。
水を飲まないと決めたハンスト参加者の意見としては、「水を飲まないと数日のうちに倒れるだろう。倒れると入管は栄養剤を打つ。それでもハンストを続ける。これは自分の仮放免のための闘いではない。みんなのための闘いだから命がけで闘う」と語りました。
さらに、上記の22名にくわえて、11日の朝食からGブロックの被収容者13名がハンストを開始しました。
ハンストは、心身への打撃が大きく、長期化した場合、心身への深刻な影響が心配されます。水さえも飲まないとなると、なおさら非常な危険をともないます。そんななかで、東京入管は、ハンスト参加者からの要求書の受け取りすらこばみ、そのうったえをいっさい相手にしないという姿勢を続けています。
東京入管のこのような対応は、収束を困難にしてハンストをいたずらに長引かせる結果をまねきかねません。東京入管は、要求書について、「意見箱に入れるように」との対応に終始しています。確かにブロック内に意見箱が設置されいます。しかし、これまで何度も意見箱に投函してきて、何の返事も得られたことがないという、自分たちの経験を踏まえて、今回はとりわけて重要なことなのだから職員に手渡すのだと、ハンスト参加者たちは話し合ったそうです。命がけでハンストを続ける被収容者と、なぜハンストをしているのか理由も聞こうとしない東京入管……。東京入管の姿勢が、ますますハンスト参加者の怒りを増幅させています。
東京入管には、こうした対応をただちにあらためるよう求めます。
また、みなさまにも、東京入管に対して、
- 要求書を受け取ったうえで、そのうったえをていねいに聞いて理解するようつとめること
- そのうえで、誠実に回答をすること
など、意見提示や抗議をおこなうよう、呼びかけます。
【意見提示・抗議先】
東京入国管理局
tel: 03-5796-7250(総務課)
Fax: 03-5796-7125
〒108-8255 東京都港区港南5-5-30
【報道等】
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