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Friday, May 18, 2018

「東日本入国管理センターという場所は人の命を奪う場所」8Aブロック被収容者による要求書


 東日本入国管理センターで、インド国籍の被収容者Dさん死亡事件を契機にして、120人超の被収容者によるハンガーストライキがおこなわれていたことは、マスコミで広く報道され、このブログでも以下の記事で報告してきました。


 8Aブロックでは、30名超が参加していたハンストを4月20日(金)に解除し、この日の夕食より摂食を再開しました。この8Aブロックのハンスト参加者31名が、4月25日(水)、東日本センター所長あてで、連名で要求書を提出しました。要求書の直接のあて先は所長ですが、被収容者のおかれた苦境をひろく社会にむけてうったえた内容だといえます。入管施設で被収容者のおかれた状況にひきつづきの注視をお願いします。



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東センターの所長殿
 この要求書は、私達の要求を伝えたく書かせてもらいます。
 私達は、3月2日付けで所長殿宛てに嘆願書を出しました。その嘆願書に書かれた事がまぎれもない事実だということが証明されました。
 その証明のされ方は、自殺という形でひとりの命が奪われることになってしまったのです。その原因と責任は入管にあります。インド人の彼は2018年4月13日昼の12時ごろ、ここ東日本入国管理センターという場所に収容されていなかったらこの大切な命が亡くなってしまうことはなかったのです。
 彼は、この辛い生活、先の見えない長期収容に耐えられなくなり自殺をしました。シャワー室で首をつり…。
 入管は、私達の命で遊んでいるのでしょうか。私達の命は、そんな価値のないものなのでしょうか。どれだけ私達の人権がここで考えられているのか、このインド人が亡くなってしまったことでわかるはずです。
 大切な仲間の命が入管の収容が原因で亡くなってしまったことに対して私達は翌日の2018年4月14日からはじまり次々と他のブロックもハンガーストライキをはじめ、今では122人以上もの収容者が入管のご飯を食べず戦っています。
 これ以上、私達を長期収容しないで下さい。そしてこれ以上死者をだしたくないのです。
 こういった自殺を防ぐには、長期間の収容をすぐにやめるという方法しかありません。それ以外の方法では、何も変わらないのです。また死者を出すことになるのです。
 このように長期収容は、私達に対して精神的、肉体的に苦痛を入管から受けています。その結果が今回の自殺につながったのです。私達、外国人が苦しめられている証拠なのです。現在にも長期の収容のせいで精神的におかしくなり自殺をしようとしている人がたくさんいます。私達は、自殺をしようとしている人達を必死に止めています。「あきらめないで」「頑張って」「死なないで」等と声をかけたり、何度か実際に自殺をしようとした仲間を死んでしまう前に止めることができて未遂で終わった人もいます。こういうことが今、現在、東日本入国管理センターで起きているのです。
 私達は、また仲間の大切な命がなくなってしまうのではないか毎日脅えて生活しています。私達は死にたくありません。ここ、東日本入国管理センターという場所は人の命を奪う場所だということを私達は知って欲しいのです。
 私達を苦しめないで下さい。長期の収容をやめて下さい。私達を社会に戻して下さい。
収容者の皆より
平成30年4月19日

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 上に紹介した8Aブロックの要求書では、仲間の被収容者のなかに「現在にも長期の収容のせいで精神的におかしくなり自殺をしようとしている人がたくさんい」ることが報告されています。私たち支援者も、面会や電話を通じて被収容者から、自分自身も自殺を考えてしまうという訴え、あるいは仲間の被収容者が自殺をほのめかしているので心配だという声をたびたび聞きます。こういった訴えは、4月中旬の東日本センターでの死亡事件以後に、あきらかに急増しています。

 こうしたことから、東日本入管センターをふくむ入管収容施設で、自殺・自傷行為が連鎖的におこっていくことについて、私たちとしては非常に強い危機感をもっています。5月14日(月)には、不幸中のさいわいで一命をとりとめましたが、東日本センターで自殺未遂事件が起こりました。

 私たちは、16日(水)にこの方と面会したうえで、同センター総務課に口頭での申入れをおこないました。この自殺未遂事件は、収容の超長期化と言うべき状況の結果であること、また、われわれ支援者の感触としても、上記のような理由から、自殺や自傷行為が連鎖する危険性について強い懸念をもっているということを述べました。そのうえで、できるだけすみやかに、長期収容を回避する方向に運用をあらためるよう求めました。

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