以下の記事などでもお知らせしたとおり、大村入国管理センターでも、被収容者によるハンストが続いています。
- 大村入管でのハンストについて続報 - 仮放免者の会(PRAJ)(2019年7月28日)
大村入管センターでは、長期収容への抗議として、またナイジェリア人被収容者死亡事件(6月24日)の責任をとって同センター所長荒川満が辞任することを求めて、20名が7月15日にハンストを開始しました。これに先立って、7月10日からハンストを始めていたひといます。ハンストの期間はすでに22日から27日におよんでおり、その健康状態がきわめて憂慮されます。
本日(8月5日)、大村でハンストをおこなっているペルー国籍とブラジル国籍の被収容者から手紙を受け取りました。8月1日時点で16人がハンストを続けているとのことです。
おふたりの手紙には、「遺書」と題された文書が同封されていました。「遺書」には、仮放免がいっこうに許可されず長期収容されていること、体調が悪い治療してくださいと何度うったえても入管からは無視されていることがつづられ、「死ぬ覚悟」で絶食していると述べられています。
ペルー国籍の方からは、この「遺書」とはべつに、「どうか、この手紙を日本社会に知らせて下さい」と記された文書を送ってもらいました。このお手紙の全文を以下に紹介します(手紙に記されている筆者の実名は、イニシャル表記にあらためました)。
なお、このお手紙と「遺書」は、報道機関各社にも郵送したとのことです。文字どおり、命がけで入管施設における人権侵害を告発した手紙です。報道関係者のみなさまには、ぜひともこの告発に耳を傾けていただくよう、お願いいたします。
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拝啓
いつもお世話になっております。Sです。
この長期収容に堪えきれなくなりました、大村入国管理センターがあまりにもひどい、仮放免許可をしない上 その長期収容のせいで病気になったり精神不安定になっている収容者多数出ています。まともな治療してもらわないのです。
大村入国管理センターが人権を軽視しています。
- 仮放免許可されないこと
- 長期収容されつづけていること
- まともな治療を受けられないこと
- 亡くなられた仲間のナイジェリア人の死因についての説明がないこと
- 死亡事故を二度と起こさせないために改善されそうにないこと
- 人殺しの荒川満所長の辞任
私と19人の収容者が人権侵害を受けていることから大村入国管理センターに対して抗議するかたちでハンガーストライキしています。
どうか、この手紙を日本社会に知らせて下さい。
よろしくお願い致します。
令和元年8月1日(木)
ペルー国・S
大村入国管理センター隔離房2A-19号室 より。
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