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Saturday, May 7, 2011

東京入管 Fブロック収容者からの要請書(長期収容の問題)

  東京入管 Fブロックの被収容者が、法務大臣・法務省入管・東京入管あてに、連名で要請書を提出しました。
  要請書の内容は、長期収容に抗議するものです。要請書に述べられているように、長期間にわたる収容は、ほとんどの(←誇張ではありません)被収容者の健康状態を悪化させています。入管に収容されているほとんどの人たちは、ストレスからくる不眠や頭痛をうったえています。腎臓結石や糖尿病といった重病、あるいは血尿や下血といった深刻な症状をかかえながら、じゅうぶんな治療を受けられない人、虫歯が悪化して食事をとれない人も、多数収容されています。
  東京入管には嘱託の担当医が2名いますが、触診すらしようとせず、でたらめに痛みどめや睡眠薬、精神安定剤を出すばかりだと言われており、被収容者たちからまったく(←誇張ではありません)信用されていません。当然、被収容者それぞれがかかえている多様な病状にたった2人の医師で対応できるはずもなく、外部診療が必要な人がたくさんいます。ところが、被収容者が外部診療をもとめても、職員から「順番待ち」と言われ、事実上おおくの重病者がほったらかしにされているのが現状です。
  健康だった人も、収容によってみな体調をくずしていきます。入管はたてまえ上、否定していますが、事実上、難民認定申請者や在留資格(ビザ)申請中のひとに懲罰をあたえているようなものです。
  要請書は、23人の署名いりで4月8日に提出されました。その国籍は10カ国にわたります(スリランカ、タイ、フィリピン、イラン、ペルー、ビルマ、ガーナ、韓国、マリ、中国)。被収容者どうしでより病気の深刻なひとをいたわりながら、協力して処遇の改善をもとめたものです。この要請書は、2週間おきに署名欄を更新して Fブロック内のオピニオン・ボックスにくりかえし投函しつづけているそうです。
  仮放免者の会は、Fブロックの被収容者の要求を支持し、法務省入管および東京入管の誠意ある回答をもとめます。
  以下、要請書の全文(英文)と日本語訳を掲載します。

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2011.04.08
To-
The Minister of Justice,
Chief of Immigration Bureau Ministry of Justice,
Chief of Tokyo Regional Immigration Bureau,


Dear Sirs,

    Permit us to air our view on the present condition and situation in the detention centre which is having adverse effect on most of the detainees.
    Such Problems as sickness without better treatment, long stay in the detention centre which is affecting the life span of most detainees. Most detainees have been detained for long time and has totally affected their health condition. This means that we detainees are serving our life sentences in this detention facility. Sicked detainees cannot get better treatment for their sickness but always take in medicine day in and day out and their sickness even develop into rather bad situation.
    We are therefor appealing to the authorities to reconsider such long period of detention of detainees to conform with the recent international laws and regulations and humanrights laws.

    We hope our petition will be considered.

Thank you.

Respectfully yours,

All detainees.


【日本語訳】

2011.04.08
法務大臣殿
法務省入国管理局局長殿
東京入国管理局局長殿


  拝啓
  ほとんどの被収容者に悪い影響をもたらしている収容所の現状について、わたしたちの意見を申し上げることをおゆるしください。
  病気をまともに治療しないなど、被収容者の寿命にわるい影響をあたえている長期間の収容について述べます。ほとんどの被収容者は、長期間収容されることで、健康状態を悪化させております。これは、私たち被収容者がこの収容施設で終身刑に処せられているようなものです。病気の被収容者はまともな治療を受けられず、来る日も来る日も薬をのむだけでは、病状は悪化していくばかりです。
  そういうわけで、私たちは当局にうったえます。最近の国際的な法と規則、また人権の法にしたがって、このような長期間の収容は考えなおしてください。

わたしたちの要請書がよく検討されることをのぞみます。

感謝をこめて。
敬具

被収容者一同


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