在留資格をみとめられず「仮放免」の状態にある子どもたち7人が9点の作品を寄せてくれました。7人ともみな、日本生まれの子たちです。
審査員の中島京子さん(小説家、直木賞作家)、安田菜津紀さん(フォト・ジャーナリスト)、榎並和春さん(画家)、永野潤さん(哲学者)から、それぞれ作品についての講評をいただきました。
イベントの記録は、レイバーネットTVが動画を公開してくださっています。ぜひ、ご視聴ください。
子どもたちの作品はもちろん、審査員のみなさんのお話もどれも興味深いものでした。
フィリピン国籍の小学生のお子さんの作品に描かれた虹について、安田菜津紀さんは「虹がご家族を守っているようにみえる」と述べたうえで、「しかし、ほんとうはこの虹がご家族を守っているように、私たち日本社会が本当はいろんなご家族を守らなければいけないと感じた」とお話されていました。
子どもたちの寄せた作品やメッセージのどれもが、日本社会のありかたや私たち大人たちの責任を問いかけてくるものだと感じました。その意味で、もっぱら「鑑賞者」としての位置から作品を「評価」するということはできず、むしろ私たちのほうが作品をとおして「見られている」「映し出されている」のだという、そういう印象を受けました。
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