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Sunday, December 18, 2011

被収容者による要求書(東日本入管センター8B, 9Aブロック)

  東日本入国管理センター(茨城県牛久市)の収容者からの連名要求書を紹介します。8Bブロックと9Aブロック(いずれも男性が収容されている寮)の要求書です。
  これまでもたびたびお伝えしてきたように、東日本入管センターや東京入国管理局では、被収容者たちによって、共同で要求書を提出するとりくみがなされてきました。医療・食事などの処遇の改善や、仮放免許可の基準の明確化・審査の迅速化などについて、被収容者どうしでの議論をつうじて作られた要求書が提出されてきました。
  こうした要求を入管側が無視してきたことから、被収容者たちがやむなく集団ハンストを開始したこともありました。
  被収容者による要求書からは、収容がもたらす心身へのダメージの深刻さがつたわってくるとともに、いかにかれら・かのじょらの自由がうばわれているかが分かります。ごくごくささやかな生活上の便宜を改善するのにさえ、こうした要求書をつくり、被収容者を人間あつかいしない入管職員を交渉の場に引っぱり出す努力を要するのです。
  以下、順に8Bブロック、9Aブロックの要求書を転載します。ぜひお読みください。

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【8Bブロック】

陳述書
2011-11-16
  この度、入管についての処置や対応に対して、私たちの申し入れをまとめて、ここにて申し上げます。
  この長い期間の収容生活による不安やストレスがたまり、身心共に疲れております。よって病気などのさまざまな問題が引き起こってしまいます。どうか私たちの切実な願いを受け入れてくれれば喜ばしいです。
  以下、われわれのまとまった意見をここより述べます。

  • 収容生活の長い方に早めに仮放免を降りるように申し上げます。
  • 仮放免許可が降りた際、1ヶ月以内に結果を知らせるように申し上げます。また、不許可の場合、その理由を教えてください。
  • 入国管理局の定めた保証金は高すぎるので、私たちにとって大きな負担となっております。ですから、その金額を10万円以内に引き下げて下さい。
  • なお、入管の医療設備や医師は不足しておりますので、私たちから見ればとても対応できないと思います。なるべく病気にかかっている人に完全に治るようにしてください。ただ型どおり済ませて薬を飲ませて済むと思わないで、ちゃんと入念に診査して病気を治してほしいんです。もし、無理な場合、そとの病院に連れて見てもらいたいんです。
  • その外、虫歯のある方に専門の医者を付けてください。歯を抜くのではなく、ちゃんと治療して治るまで扱ってください。もし、その治療法がなかった場合、上に述べたとおり外の医者に見てもらいたいです。また、最近、虫歯のある方はおおぜいいますので、1週間1回だけではなく、もっと回数を増やしてもらいたいです。
  以上、われわれの願いを改めて申し上げます。どうぞよろしくお願い致します。









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【9Aブロック】

東日本入国管理センター所長様
  まずは、私たちは、当センターで収容されている者として、皆様に大変お世話になっている事やあらゆる面で面倒見ていただいている事について、心から感謝を申し上げねばなりません。
  本当に色々とありがとうございます。
  さて、当センターでの私たち被収容者らに対する処遇等の内容について改善していただきたい事がありますので、次のとおり申し上げます。
  どうぞよろしくお願いいたします。

  1. 購入できる物品等の種類やバリエーションは少なすぎるので、その種類の増数をお願いします。
  2. 当センターでパン類が購入出来ないので、大変困っています。パン類(特に食パンやフレンチパン等)も購入できるようにしていただきたい。
  3. 外部からの飲食物等の差入れも許可にしていただきたい。その許可出来る種類等や差入れ方法等について慎重な検討が必要だということを理解していますが、どうか前向きに検討していただきたい。現在のままでは、大変飽きていますのでストレスがたまってしまうばかりです。
  4. 電話機の台数を増やしていただきたい。今は4台しかありませんし、そのうち2台も卓球や一般業務が行われる部屋にあるので、電話の歳はなかなか向こう側の声が聞こえないので、困っています。
  5. 現在の食事メニューでは、週に1回しかカレーが給与されません。しかし、私たちは皆カレーが大好きなので、是非ともカレーが給与される食事の回数を増やしていただきたいのです。
  以上ですが、どうかよろしくお願い申し上げます。
  なお出来るだけ早く上記問題等に対する改善並びに貴職の御回答をいただけますようお願い申し上げます。二週間以内にご回答お願いします。
平成23年10月31日




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