34名の署名者は、17国籍にわたります。国籍のうちわけは、スリランカ、トルコ、チリ、インドネシア、タイ、ブラジル、中国、インド、イラン、マリ、バングラデシュ、ギニア、ネパール、ベトナム、ペルー、ナイジェリア、フィリピンです。
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2011-09-29入管の責任者へ
われわれは おねがいが あります。
一は フリータイムの時間を30分延長して欲しいです。いまのフリータイムは ちょっと ものたりないです。
二は ねる用のふとんを下にひくと硬いですが、身体いたいを かんじるの人は多いです。よろしければ もうふを もらいたいです。
三は 昼と夕食の改善が欲しいです。もうちょっと しゅるいが ふやしたいです。
四、仮放免の許可がもらいたいです。
五、テレビの放送時間を一時間延長してもらいたいです。
六、病人たちは病院へ治療を受けて欲しいです。
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【補足】
要求項目の文中にある「フリータイム」については、おなじく東京入管の Fブロックの意見書を紹介した前回記事を参照してください。同記事の下のほうの【補足】で、東京入管収容場のタイムスケジュールと、収容者にたいする管理体制について解説をしております。あわせてお読みください。
要求項目の「三」は、ねるための敷きぶとんを要求しているものとおもわれます。おどろくべきことに、東京入管では、収容者に敷きぶとんを与えておりません。毛布を与えるだけです。収容者たちは、居室のタタミのうえに毛布だけでねることになります。当然、体がいたくなるし、冬になると寒さも深刻です。
入管の収容者や収容された経験のあるひとは、みな口をそろえて言います。「入管にとってわたしたちは動物とおなじ。せめて自分たちをおなじ人間としてあつかってほしい」と。「動物とおなじ」という言葉にいっさいの誇張もなければ、それがメタファーでもないことを、このふとんの例はよく示しています。
収容者は生活のあらゆる面で人権侵害をうけています。「五」の医療の問題もきわめて深刻です。体がけいれんしていて、みるからに重病とわかるひとが外部の病院への診療をなかなか受けられなかったり、ストレスのためか何ヶ月も生理がとまっているひとを収容しつづけていたりといった例が、めずらしくありません。収容された状態では継続的に虫歯の治療を受けられないため、本来抜く必要のない歯を抜かれてしまったひと、また痛みにたえかねて自分で歯を抜いたというひとの話も聞きます。
入管は、収容者の要求に誠意をもって回答するよう、仮放免者の会としても求めていきます。
このブログでは、東京入管や東日本入管の収容者が連名で提出した意見書を公開してきました。これまでに公開した意見書は、右のサイドバーの "LABELS" という一覧の「収容者による連名意見書」をクリックすると、まとめて読むことができます。
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