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Tuesday, January 17, 2012

ルールに違反してるのは入管では?――3Aブロック被収容者からの手紙

  東日本入国管理センター(茨城県牛久市)の3Aブロック被収容者からの手紙を公開します。
  記事の末尾には、支援者からの解説もつけましたので、よろしければあわせてお読みください。

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  私たちは、東日本入国管理センターの収容者です。
  私たちは1日も早く愛する家族のもとへ帰れる事を祈りながらここで生活しております。私達は身柄を拘束されている身分なので、ここで生活していく上、もちろんここの規則を守らなければいけません。
  しかしここの規則が厳しい為、しめつけられた部分と、家族と会えないつらさで多大なストレスが体にのしかかっています。
  ストレス解消の方法が全く無い中、ゆいいつのストレス解消は戸外に出て運動をする事しかありません。しかし、東日本入国管理センターでは(土・日・休日)戸外運動をさせて頂かないのです。これは雨天や休日がからんだりすると、実際1週間で2日~3日しか外に出られない事になります。しかも、ここでは全窓に白のフィルムがはってある為、外さえ見る事が出来ません。
  被収容者処遇規則の第28条によると、
所長等は、被収容者に毎日戸外の適当な場所で運動する機会を与えなければならない。ただし、荒天のとき又は収容所等の保安上若しくは衛生上支障があると認めるときは、この限りでない
と、書かれております。
  私達は、これを知った上で、平成23年、11月前半1度、そして11月18日に2度も所長あてに手紙を書きました。
  毎日戸外運動に出させて頂く様、全収容者の署名とともに提出しました。
  結果、入管がわの返答は、
「休日の戸外運動については、これまで長期休暇の一部に限って増員して実施し かくだいについても検討をしているが被収容者の運動の連行やたちあいをする警備員や運動中の被収容者のケンカやケガのたいおうをする職員の増員などの問題もある為、現在の体制では、ほあんじょうの ししょうが ある為、実施は困難である」
との事でした。しかもこれは文書ではなく、告知での返答でした。
  つぎに、私達は告知ではなく文書で下さいとアプリケーションを書き、お願いをしたところ、
「文書で返答する必要がない」
と言われました。

  私達は何度もお願いしてきたところ、いっこうに今の状況が変わりなく、日々ストレスがたまっていくいっぽうです。
  どうか私達を助けて下さい。宜しくお願いします。

東日本入国管理センターの(3-A)
全収容者からのお願いです。
平成23年12月20日
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【解説】
  いままで紹介してきたように、入管の収容施設では、収容者たちが医療などの処遇の改善等をもとめて、連名で意見書を提出する動きがひんぱんに起こっています。そのなかには、被収容者による集団ハンストにまで発展する例もいくつかありました。
  こうした被収容者たち自身による申し入れや抗議にたいし、基本的には無視・黙殺してきた東日本入管センター側も、最近では一応の回答をよこすようにはなりました。結果として、医療をはじめとした、ひどく劣悪な処遇がじゅうぶんに改善されたとはまだ言えないし、回答も収容者たちが要求している文書によるものではなく、口頭でのものにすぎません。しかし、センター側が、被収容者の要求を以前より無視できなくなっているのは事実であり、またそうした状況をつくってきたのは被収容者たち自身のこれまでのねばり強いたたかいです。

◇       ◇       ◇        ◇         ◇        ◇       ◇

  さて、いま各ブロックの収容者のあいだでは、入管の法やルールを研究し、そのルールにもとづいて、要求を出していこうといううごきがあります。収容施設の処遇にかんしては、法務省令である「被収容者処遇規則」、それと各収容施設ごとにさだめられた「被収容者処遇細則」というものがあります。
  上に転載した手紙にあるとおり、3Aブロックの被収容者たちは、「所長等は、被収容者に毎日戸外の適当な場所で運動する機会を与えなければならない」という「被収容者処遇規則」第28条にセンター側が違反していると指摘しております。これは、まったく正当な指摘であると言えます。
  「被収容者処遇規則」第28条では、(荒天のときのほかは)保安上もしくは衛生上支障があると認められるときにかぎり、例外をみとめております。センター側の回答によると、この「保安上の支障」があるという理由で、土曜・日曜の運動を許可しないのだということです。つまり、センター側の理屈では、運動場への連行・立ち会いをする警備員を確保できないから、休日に運動をさせるのは保安上支障があるのだ、と。
  しかし、これはおかしな話です。そもそも、第28条の原則をまもって被収容者に運動をさせた場合に、どうして「保安上」の問題が生じるのでしょうか? センター側が説明している理由は、警備の人員が足りていないからだ、ということです。
  つまり、問題は、東日本入管センターが、その収容能力をこえた人数を収容しているということにあるのでしょう。東日本入管センターは、被収容者が多すぎるために、じゅうぶんな警備のスタッフ数を確保できず、このために、「被収容者に毎日戸外の適当な場所で運動する機会を与え」ることができない現状にあるわけです。
  ならば、センター側がとるべき対応は、つぎの2つのうちいずれか一方になるはず。ひとつ、スタッフの増員など、被収容者が毎日運動できる体制をととのえること。あるいは、現在の体制でも処遇規則にさだめられた毎日の運動ができるよう、被収容者のほうをへらすこと。
  ひとつめがムリならば(実際、当面はムリでしょう)、ふたつめの施策をとることです。被収容者をどんどん解放したらよいのです。


◇       ◇       ◇        ◇         ◇        ◇       ◇

  ところで、手紙でふれられている「ここでは全窓に白のフィルムがはってある為、外さえ見る事が出来ません」ということについて。
  これもまた、「被収容者処遇規則」に明白に違反しております。
収容所等の構造及び設備は、被収容者の健康及び収容所等の秩序を維持するため、通風、採光、区画及び使用面積等に配慮するとともに、被収容者の逃走、奪取、暴行、自殺その他の事故(以下「保安上の事故」という。)を防止するため、堅固で看守に便利なようにしなければならない。[第3条]
  すべての窓にはられた白のフィルムのため、東日本入管センターの被収容者たちは、その日の天気(晴れているのか、くもっているのか)すら見ることができません。被収容者を「もう帰国するしかない」という心理に追いこむために、東日本入管センターはこうした精神的虐待を、あきらかに意図的・自覚的におこなっています。

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  「入国管理局のホームページ」によると「ルールを守って国際化」が法務省入管の合い言葉なのだそうです。また、各収容施設や地方局の職員は、わたしたちの申し入れにたいして、しばしば「自分たちは法とルールにもとづいて業務をおこなっている」と言います。ところが、上に指摘されたような、入管自身の違反がうたがわれる事例にはこと欠きません。
  入管側が、ほんとうに自分たちは法とルールにのっとっているという自負があるならば、被収容者たちの「ルール違反ではないか」という指摘にたいし、きちんと応答・説明できるはずです。東日本入管センターは、口頭の返答でごまかすのではなく、文書での返答をすべきです。



Saturday, January 14, 2012

東日本入管女性ブロックでまた心臓病患者倒れる

   東日本入国管理センターでは2012年1月12日午後、2Bブロック(女性ブロック)の中国人女性Kさんがフリータイム中に心臓の発作で倒れた。Kさんが倒れたときはその場にいた収容者が集まりマッサージを施したとの事だが、職員は一緒にマッサージをする、もしくはいったりきたりするだけで救急車を呼ぶことも病院への搬送も行わなかった。ちなみにこういった発作は3回目である。

  東日本入国管理センターの総務課へ電話で問い合わせたところ、「倒れた後にすぐに入管の医師へ電話をして指示をあおいだ、医師の指示通り安静にした。本人が薬を飲んで落ち着いたので問題はないとみなした」と述べた。

  しかしそもそもが医師が電話を通して倒れている収容者の状況を把握することはほぼ不可能に近いという事は医療に詳しくない一般人でも想像できる。なぜ入管は毎回意識を失ったり、特殊な病状で倒れてしまう患者をすぐに病院へ搬送しないのだろうか。

  入管へ頻繁に面会活動を行っている支援団体の関係者は「おそらく予算がないんだと思います」と語る。入国管理局が経済的に逼迫しているのではないか?といわれており、そのために外部診療を渋っているのではないか?と予想する人もいるそうだが、実際は情報の開示が無い為に真相はわからない。

  しかし、少なくともオーバーステイなどの微罪を大仰にとらえ、犯罪者のごとく検挙し身柄を拘束し、医療を与えない、粗末な給食(文字通りくさい飯)を与え、親族との接触を断ち長期間収容し(酷い人になると1年半以上)、外部との通信する権利を剥奪するなどの人権侵害をもたらしているのが日本の入国管理行政の実態だ。

  入国管理局は「懲罰ではない」と主張するが、この税金でまかなわれている機関が実質の懲罰機関として機能し、国費での無理やり送還はストップしてるにせよ、日本に慣れ親しんでいる外国人を医療ネグレクトなどにより「自発的」に帰国させる方向へ追い込んでいる事は誰の目から見ても明らかである。

  収容されているKさんは日に日に顔色が悪くなり、顔が真っ白で、年齢は30代後半だが顔が極度に乾燥し、おびただしい皺が刻まれ始めている。手足は冷たく夜寝るときはとても寒いという。彼女の健康状態は悪化の一途をたどっている。

  入国管理局では昨年も品川の東京入管でフィリピン人女性が死亡していたという噂が流れた。その後入管は情報を開示しなかったが、自殺も含めればメディアに露出することなく人知れず死んでいく外国人は後を絶たない。

  こういった明らかな人権侵害について、一般の市民からの注目、またはメディアからの注目が集まることで内部にいる外国人の方々の命がかろうじてつながっていくことがせめてもの救いになる。どうか、この記事をみかけたみなさん1本でいいので入国管理局へ電話をしてほしい、1枚でいいのではがきを送ってほしい。どんな言葉でもいいので疑問をなげかけてほしい。



抗議・問い合わせ先
  東日本入国管理センター 総務課 
  • tel: 029-875-1291
  • fax: 029-830-9010
  • 〒300-1288 茨城県牛久市久野町1766-1

Saturday, January 7, 2012

夫を返して! 被収容者の妻の声(1)

  入管での長期にわたる収容が、多くの被収容者の心身をむしばんでいることは、当ブログでもたびたび問題にしてきました。しかし、深刻なのは、収容された本人の被害だけではありません。被収容者の家族にとっても、心身におよぶダメージは甚大です。
  今回から、Sさんという日本人の女性の文章を当ブログで連載します。Sさんは、夫が東日本入管センターに収容されています。夫に対する入管の医療ネグレクトなどにたいし、Sさんはたびたび抗議してきましたが、入管側の対応はとうてい納得のいくものではなく、Sさん自身も健康上の問題をかかえるにいたりました。
  医療や食事などの収容施設の処遇の問題、今回の文章でもすこし触れられている入管による通信妨害、またそうした問題についてのSさんの問い合わせ・抗議にたいする入管側の不誠実な対応など、Sさんには連載をつうじてくわしく報告していただきます。

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こんにちわ。
私の名前はSといいます。
前回のデモ報告で同じような奥様がいるんだ、と勇気づけられました。
私の夫は今、収容7ヶ月目になります。
別離のストレスや、度重なる入管側の医療ネグレクト、通信妨害の影響で私は卵巣機能不全という病気になりました。
心身共に夫婦として支えが必要になってきています。
11月に私の友人が亡くなり、母の最期がよみがえりました。
精神的にも辛くなり、彼にただ抱きしめてもらいたい、と思うようになりました。
牛久の収容所にはしきりのない第二面会室というのがあります。
人道的配慮をするために作られ、現在は16歳以下の子供同伴のみ使用が認められています。
夫婦だけ、には認められておりません。
しかし私たちには子供がおりません。
たった1度でも、抱き合えれば、それだけで少しは気持ちが落ち着くのですが、子供がいないので許されません。
私の病気はストレスによるもので、不妊症の一種です。
今までも通夜参列の会葬案内や病気の診断書を見せたりして、どれだけ私たち夫婦にとって今お互いが必要なのか
訴えてきました。
しかし「あなたたちに認めたら、他の人にも認めなければならない。」だけの理由で4回の申し入れが却下になりました。
総務課からの説明では、私たちは「内部基準外」と言われました。
私たちには理解できなかったので、その内部基準がかいてある行政文書開示請求をしました。
すると使用可能な人達は
  1. 領事官
  2. 弁護士
  3. UNCHRおよびその委託を受けて調査等を行う職員
  4. 被収容者の16歳以下実子、および同人を同伴し同時に面会するもの
  5. 保安上問題がなく、仕切りのない場所での面会が必要であると首席警備官が認めたもの
とありました。
私たちは、5に該当していますが、必要と認められることはなく、「一夫婦に許してしまうと他家族に混乱をきたす」とだけの理由で却下され続けています。
人道的配慮を目的に使用許可している第二面会室は、友人を亡くし、病気にかかっていて仕切りのない場所で面会が必要だとしても
夫婦間だけでは「人道的配慮」はされません。
「お気の毒ですね」で終わりです。
友人を亡くした直後に、職員たちに支えられないと歩けないほど泣き崩れ必死にお願いしました。
それでも駄目でした。ただみんな、冷たい目線を送ってくるだけです。
「あなたが悪いのです!すべてあなたが悪いのです!」と言っているようで、本当に悲しかったです。
私たち家族を引き裂き、できるだけ「接触」できないようにされています。
私は日本人なのにどうしてこの国に守ってもらえないのでしょうか。
この国が大好きなのに、報われていません。
私は働いていますし、夫に自分のお金から温かいご飯も食べさせてあげられます。
「抱き合いたかったら仮放免を申請しなさい」と、言われましたが、申請から随分時間がたっていても
答えはまだ出ていません。
今は、いつか授かれる命のために病院に通院していますが、いくらお薬で調子を整えていても、
まず彼が居なければ子供を持つことができないし、それに長期間このような状況にされるのでは二度と子供を持つことができない体
になってしまうのではないか、と不安で不安で仕方ありません。
私たち夫婦は大家族を持ちたい、という夢があります。
経済的に許される限り、何人も子供は持ちたいのです。
私の願いがかなう日があるのでしょうか。

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参考
  Sさんが、行政文書開示請求をつうじて開示させた文書の全文は、以下のリンクで読むことができます。

Tuesday, December 27, 2011

仮放免者に在留資格を!12・7デモ 報告

  私たちは、12月7日(水)、法務省に対して仮放免者への在留資格を求めるデモンストレーションを行いました。
◇       ◇       ◇        ◇         ◇        ◇       ◇

  12時に東京都千代田区にある日比谷公園に集まりました。しかし、電車の乗り換えに失敗したり駅からの道に迷ったりして、12時半のデモ出発時までに間に合ったのは70名ほど。支援者は仕事を休んで30人くらい参加してきてくれていましたが、肝心の仮放免者が40名ほどしか集まらず、リーダー会議のメンバーも何人も来ておらず、ちょっとさびしい出発となりました。12時半に日比谷公園の中幸門を出発し、新橋方向に向かい、東京電力前を左折して外堀通りに出、右折して日比谷公園と官庁街の間の道を通って法務省へと向かいました。その間に次々と仲間たちがデモに合流してきて、デモ隊は100人以上に増えて行きました。

  私たちは、「長期収容をやめろ!」「再収容をやめろ!」「仮放免者に在留資格を!」「人権侵害を許さないぞ!」などと日本語と英語でシュプレヒコールをおこないました。そして私たちの闘いへの理解を求めるチラシを道行く人たちに配布しました。官庁街に入ると通行人は少なくなりますが、前半の新橋駅付近や外堀通りは通行人が多く、私たちのデモ隊に注目する人たちに次々とチラシが手渡り、用意したチラシはデモの前半でなくなりました。

  日本弁護士会館前を過ぎ、いよいよ法務省です。私たちの多くは東京入管、東日本センターと収容され、仮放免後も月一度は入管局に出頭しています。しかし、入管局のトップである法務省入国管理局には行ったことがありません。みんな初めての法務省です。これまで私たちは、私たちを長期収容するセンターが全国に三つ、私たちを摘発したり審査したりする地方局が全国に八つあることは知っていました。その全ての入管組織のトップがここだと思うと、これまでの辛かった経験、仮放免状態という日々の苦しみがドッと沸き出してきました。私たちはなおさら力を込めて、私たちに在留資格を与えることを、人権を認めることを訴えました。

  参加した中国人女性はマイクを握り、「私の子を返して!」と訴えました。彼女の夫(パキスタン人)は裁判に負けた後に再収容されました。そのショックから、中国人女性は流産してしまいました。1度目の収容も本人、家族に大きな害を与えますが、仮放免になったのちに再び収容されることはなおさら人生を絶望させるものです。彼女たち夫婦は、夫の再収容によって子どもの命を失ってしまったのです。
  仮放免者は1カ月ずつの仮放免許可を受けています。だから毎月入管に出頭し、仮放免期間延長許可を受けなければなりません。彼女の夫は入管からの退去命令は不当だと訴えて裁判を起こしていましたが、裁判に負けた段階で仮放免期間延長を許可されず再収容されてしまったのです。
  入管は、「法律に基づいて再収容した」と言います。しかしその法律に基づいて仮放免期間延長許可を出すこともできます。再収容するかどうかは法律の問題ではなく、その時々の入管の裁量の問題でしかないのです。再度の夫の収容は、彼女に大きなショックを与えました。彼女は涙ながらに「何で私の子どもを殺したの」「子どもを返して」と訴えました。デモ中なので歩きながらの発言です。
  私たちは歩みをゆっくりにして彼女の訴えを聞きました。警察は「早く歩いて」などと言ってきましたが、そんな場合ではありません。一人の命が奪われたのです。みんなが収容や仮放免状態に苦しめられていますが、彼女や夫が負った苦しみは並はずれたものです。彼女の訴えを聞いた私たちは、怒りを込めて、「入管は人殺しをやめろ」「子どもを返せ」と叫びました。

◇       ◇       ◇        ◇         ◇        ◇       ◇

  霞門から再び日比谷公園に入り、集約集会をおこないました。まず私たちは、この3日に急逝したスリランカ人・アラハコーン(ALAHAKOON)さんを悼み5分間の黙とうを捧げました。
  彼は昨年秋から冬にかけて品川Jブロック、続いて移収されたFブロックで再収容反対の運動の先頭に立って闘いました。7月8日に仮放免になり、その後もみんなと共に闘ってきました。10月16日の第二回大会にも元気に参加しました。彼はスリランカ人だけではなく、当時一緒に闘ったJブロックやFブロックの仲間たちからも信頼されていました。
  彼の急逝はみんなにとってショックな出来事ですが、彼の無念さ、遺志を引き継いでこれからも団結して闘っていかなければなりません。

◇       ◇       ◇        ◇         ◇        ◇       ◇

  代表が法務省入管に申入書を渡しに行き、並行して、各国のリーダーや支援者から次々に発言を受けました。いくら入管から帰国しろと言われても、難民であったり、家族が日本にいたり、生活基盤を日本に移した私たち難民・移民は帰国できるわけがありません。国籍も在留理由もさまざまですが、帰国できないという1点において私たちは共通しています。これまで私たちは長期収容や再収容によって人生をめちゃくちゃにされてきました。私たちは自分たちで団結して闘うしかありません。そして私たちが団結することにより、多くの支援者たちが集まってくれます。リーダーたちからは団結して闘う意志が表明され、支援者からは私たちの闘いを支持して協力すると発言がありました。
  最近、牛久から仮放免になり、初めてデモに参加した仲間は、「感動しました。みんなで団結して闘うのは楽しいし重要ですね。支援者の方たちもたくさん来てくれて心強かったです。みんなにビザが出るまで頑張ります」と感想を言っていました。
  昨年9月8日、今年2月25日の東京入管に対する再収容反対デモの時もそうでしたが、私たちがデモに参加するのには勇気が要ります。みんなで団結して闘うことが効果的であることはわかっているし、自分の気持ちとしても晴れ晴れとします。しかし、デモに参加すると入管にわかるし、自分にとって不利になるのではないかと心配する臆病な気持ちもわいてきます。仮放免者のみんなはあっちこっちで、次のデモはどうしようか?と話し合ってきました。自分の人生、家族の将来がかかっているので、みんなが慎重に考えます。
  平日なので仕事も休まなければなりません。やっと見つけた仕事先の社長から「また休むのか」と文句を言われると、休むわけにもいきません。そういう精神的・経済的なさまざまな困難を乗り越えて80名の仲間が参加しました。参加できなかった人たちの苦労もわかります。みんな必死に生きている仲間です。
  しかし、関東には1,000人くらいの仮放免者がいます。次のデモには200人、その次のデモには300人と、困難を乗り越えて参加できる仲間を増やしていきたいと思います。初めてデモに参加した人の感想にもありましたが、支援者の存在は私たちを勇気づけます。日本人の皆さん、正規在留の皆さん、私たちの運動にご協力をお願いします。


以下、法務省入管へ提出した申入書です。

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申 入 書
2011年12月7日
法務大臣 殿
法務省入国管理局長 殿
仮放免者に在留資格を!行動参加者一同
(呼びかけ団体 仮放免者の会<関東>)

(1)昨年9月以降、貴職ら、また東京局長、横浜支局長に対して、難民不認定異議申立棄却や行政訴訟での敗訴確定を契機とする退令仮放免者への再収容を行わないよう私たちは申し入れてきました。
  東京局、横浜支局は、再収容について法に基づいて執行していると主張していますが、再収容せず仮放免許可の延長をすることも法に基づいて行われるものです。したがって、私たちは、再収容が違法であるか否かという点で争っているのではなく、入管が持つ裁量権をどのように行使するかを決定付けている入管の方針を問題にしているのです。
  ご承知のように、退令仮放免者には送還に従うことができないそれぞれの深刻な事情があり、それゆえ再収容や収容送還に対して、退令者の激しい抵抗があります。入管の「適正な退去強制手続きの実施」という名のもとでの収容送還方針の結果は、送還中の死亡事件や収容所での自殺事件、東西センターでの大規模ハンストでした。このことは、法を盾にして再収容を乱発するなどの無謀な収容送還の執行によっては退令仮放免者問題を解決することはできないことを明白に示しています。
  以上のことから、以下の2点を申し入れます。
  1. 無謀な収容送還方針に固執し、長期収容、再収容などの暴力的方法で退令仮放免者問題を解決しようとしないこと。
  2. 退令仮放免者が帰国を拒否する事情を考慮し、再審情願を受理・審査すること。難民手続き続きにおいては人道配慮の側面からも審査すること。

(2)退令仮放免者は、就労権もなく、社会保障制度からも排除され、生存権を著しく制限されています。まさに人間として生きていくための基礎的条件を剥奪されたなかで苦闘し、辛酸を嘗め尽くしています。絶望の中で人生の貴重な時間が潰されています。
  私たちは、人道的配慮から、まず以下の緊急性のある者に在留資格を付与することを申し入れます。
  1. 退去強制令書発付処分が下された後の期間が長期に及ぶ者
  2. 日本に家族(配偶者、及び扶養する子ども、及び扶養すべき者)がいる者
  3. 継続的治療を要する疾患を持つ者
以 上

Sunday, December 18, 2011

12.22全国統一一斉面会にご参加ください

  12月22日(木曜)に、全国の入管収容施設にて全国統一一斉面会をおこないます。
  入管の収容施設では、このブログでも報告してきたように、深刻な人権侵害がおこなわれています。期限のきまっていない(いつ出られるかわからない)なかでの長期の収容で、心身の健康をくずす人が多くいます。しかも、病人やケガ人はまともな治療を受けられずに放置されています。収容によって家族がばらばらに引き離されてしまう問題、とりわけ母親が小さな子どもと引き離されて収容されている例(子どもは児童相談所などにあずけられる)もあります。
  そうしたひどい収容の実態は、マスコミなどで報じられることもすくなく、あまり知られておりません。収容施設内での人権侵害の事実を把握するには、現状では面会活動によって被収容者からお話を聞く以外に方法がありません。
  そこで、できるだけ多くのひとに面会活動に参加していただき、収容施設のなかでなにがおこなわれているのか、その実態把握を協力してすすめていきたいと考えています。たくさんの人が関心をもつことが、入管にたいする監視にもなりますし、入管行政のあり方をともに考え、その改善につなげていければよいとおもいます。
  また、面会後には、各局・センターへの申し入れを予定しています。長期収容・再収容をしないこと、病人など収容にたえられない人の即時仮放免、医療・食事等の処遇の改善を要求します。
  仮放免者の会(関東)では、以下2ヶ所での一斉面会に参加します。みなさまのご参加、お願いいたします。

東京入国管理局(東京都・品川)
  12月22日9:00am  東京入管 正面玄関前 集合
      (品川駅港南口から都バス「8番バス」にのり、「東京入国管理局前」でおりる)
  連絡先: ながい(junkie_slip999@yahoo.co.jp / 090-2910-6490) 

東日本入国管理センター(茨城県・牛久市)
  12月22日午前9:30am JR常磐線牛久駅改札口 集合
  連絡先: みやさこ(miyasako316@ybb.ne.jp / 090-6547-7628)

*なお、面会には身分証の提示が必要です。日本国籍者は、パスポート、健康保険証、運転免許証、住基カードのいずれかをもってきてください。外国人は、パスポートまたは外国人登録証をもってきてください。

関連リンク

これまでの一斉面会(一斉面会は今回で3回目になります)

被収容者による要求書(東日本入管センター8B, 9Aブロック)

  東日本入国管理センター(茨城県牛久市)の収容者からの連名要求書を紹介します。8Bブロックと9Aブロック(いずれも男性が収容されている寮)の要求書です。
  これまでもたびたびお伝えしてきたように、東日本入管センターや東京入国管理局では、被収容者たちによって、共同で要求書を提出するとりくみがなされてきました。医療・食事などの処遇の改善や、仮放免許可の基準の明確化・審査の迅速化などについて、被収容者どうしでの議論をつうじて作られた要求書が提出されてきました。
  こうした要求を入管側が無視してきたことから、被収容者たちがやむなく集団ハンストを開始したこともありました。
  被収容者による要求書からは、収容がもたらす心身へのダメージの深刻さがつたわってくるとともに、いかにかれら・かのじょらの自由がうばわれているかが分かります。ごくごくささやかな生活上の便宜を改善するのにさえ、こうした要求書をつくり、被収容者を人間あつかいしない入管職員を交渉の場に引っぱり出す努力を要するのです。
  以下、順に8Bブロック、9Aブロックの要求書を転載します。ぜひお読みください。

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【8Bブロック】

陳述書
2011-11-16
  この度、入管についての処置や対応に対して、私たちの申し入れをまとめて、ここにて申し上げます。
  この長い期間の収容生活による不安やストレスがたまり、身心共に疲れております。よって病気などのさまざまな問題が引き起こってしまいます。どうか私たちの切実な願いを受け入れてくれれば喜ばしいです。
  以下、われわれのまとまった意見をここより述べます。

  • 収容生活の長い方に早めに仮放免を降りるように申し上げます。
  • 仮放免許可が降りた際、1ヶ月以内に結果を知らせるように申し上げます。また、不許可の場合、その理由を教えてください。
  • 入国管理局の定めた保証金は高すぎるので、私たちにとって大きな負担となっております。ですから、その金額を10万円以内に引き下げて下さい。
  • なお、入管の医療設備や医師は不足しておりますので、私たちから見ればとても対応できないと思います。なるべく病気にかかっている人に完全に治るようにしてください。ただ型どおり済ませて薬を飲ませて済むと思わないで、ちゃんと入念に診査して病気を治してほしいんです。もし、無理な場合、そとの病院に連れて見てもらいたいんです。
  • その外、虫歯のある方に専門の医者を付けてください。歯を抜くのではなく、ちゃんと治療して治るまで扱ってください。もし、その治療法がなかった場合、上に述べたとおり外の医者に見てもらいたいです。また、最近、虫歯のある方はおおぜいいますので、1週間1回だけではなく、もっと回数を増やしてもらいたいです。
  以上、われわれの願いを改めて申し上げます。どうぞよろしくお願い致します。









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【9Aブロック】

東日本入国管理センター所長様
  まずは、私たちは、当センターで収容されている者として、皆様に大変お世話になっている事やあらゆる面で面倒見ていただいている事について、心から感謝を申し上げねばなりません。
  本当に色々とありがとうございます。
  さて、当センターでの私たち被収容者らに対する処遇等の内容について改善していただきたい事がありますので、次のとおり申し上げます。
  どうぞよろしくお願いいたします。

  1. 購入できる物品等の種類やバリエーションは少なすぎるので、その種類の増数をお願いします。
  2. 当センターでパン類が購入出来ないので、大変困っています。パン類(特に食パンやフレンチパン等)も購入できるようにしていただきたい。
  3. 外部からの飲食物等の差入れも許可にしていただきたい。その許可出来る種類等や差入れ方法等について慎重な検討が必要だということを理解していますが、どうか前向きに検討していただきたい。現在のままでは、大変飽きていますのでストレスがたまってしまうばかりです。
  4. 電話機の台数を増やしていただきたい。今は4台しかありませんし、そのうち2台も卓球や一般業務が行われる部屋にあるので、電話の歳はなかなか向こう側の声が聞こえないので、困っています。
  5. 現在の食事メニューでは、週に1回しかカレーが給与されません。しかし、私たちは皆カレーが大好きなので、是非ともカレーが給与される食事の回数を増やしていただきたいのです。
  以上ですが、どうかよろしくお願い申し上げます。
  なお出来るだけ早く上記問題等に対する改善並びに貴職の御回答をいただけますようお願い申し上げます。二週間以内にご回答お願いします。
平成23年10月31日




Wednesday, November 30, 2011

PRAJ to Hold a March on December 7


Rights to Asylum Seekers and Immigrants!
Give Us Visa, Not Provisional Release!


Dear Friends,

    We, asylum seekers and immigrants, have got the status of "Provisional Release" after more than a year of detention by Japanese Immigration Bureau. It is, however, always possible for us to be detained again and again. We are still not allowed to work. Then how should we afford our life? Since we are also stricted to freely moving, we can't see our remote friends without permission of Immigration even in emergency. Moreover, we are forced to pay extraordinarily high medical expenses because we can't get national health insurance which every citizen in Japan has. In summary, those in the status of "Provisional Release" in Japan, supposed to currently amount to one or two thousands in total , are deprived of basic human rights. So we demand to the Immigration and the Ministry of Justice: Give us rights to live, give us Visa! Please join us.

  • Stop Mental Torture
  • Stop Killing Overstayers 
    Release Detainees from Your Torture
  • Stop Re-Detention


7 Dec. 2011 (Wed.), 12:00, gathering in front of Water Square in Hibiya Park, Tokyo, near Hibiya Sta. (metro) or Yurakucho Sta. (JR)
* If you come to the Hibiya Exit of Yurakucho Sta. (JR) at 11:30, then we'll take you to the park.



Organized by Provisional Release Association in Japan (PRAJ)
Contact: MASUDA 080-3421-4060 / MIYASAKO 090-6547-7628