大阪入国管理局での被収容者ハンガーストライキについて、続報です。
入管側は依然としてハンスト者の面会や電話を禁止しています。ハンスト者がこうして外部との通信・情報交換の手段を遮断されているため、支援者としてもその安否を直接確認する手段はありません。
ただ、7月15日(金)夕方の時点で、1名が倒れてハンストを中止したほかは、13名が継続しているという情報が支援者に入っています。また、この15日に中止した1名のほかに、2人がハンスト中に倒れたという情報もあります。
14名のハンスト開始日は、つぎのとおりです。1名が6月23日、6名が7月4日、7名が7月6日。今日18日(月)の時点でハンスト開始から13~15日目、最長の人で26日目をむかえることになります。倒れたという人をふくめ、ハンスト者全員の体調が非常に気がかりです。
ハンストの始まる前から、大阪入管は、脳梗塞の再発のおそれがある被収容者をふくめ、深刻な症状の出ている被収容者を診療せずに放置してきました(大阪入管の人命をいちじるしく軽視した医療処遇の実態については、「ご支援・ご注目のお願い――診療拒否された被収容者(大阪入管)が国賠訴訟を提起しました」およびその文末にリンクした一連の記事を参照してください)。
このような組織が、ハンスト者の外部との面会・電話を遮断して、情報の隠蔽をはかっているのです。そういうわけで、依然として、ハンスト者の生命・健康が非常な危険にさらされていると言わざるをえません。みなさまには大阪入国管理局および法務省入国管理局に対して、引き続いての抗議をお願いします。
- 長期収容は止めろ
- 病気の人は誠実に診療しろ
- 職員の素人判断で診療の可否を決めるな
- ハンスト者と面会させろ
- ハンスト者の電話禁止の措置を解除しろ
- 情報を隠蔽するな
- 懲罰房(保護房)への隔離収容はやめろ
《抗議先》
大阪入国管理局
電話番号 06-4703-2100
法務省入国管理局
電話番号 03-3580-4111
FAX 03-5511-7212
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今回のハンストの経緯や背景、大阪入管の問題について、くわしくは以下の記事を参照してください。
- 2016年6月23日~ 大阪入管収容場で男性被収容者14名がハンガーストライキを継続 - TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)(2016年7月14日)
- 被収容者14名がハンスト――大阪入管はハンスト者全員の面会・電話等を禁止 - 仮放免者の会(PRAJ)(2016年7月10日)
また、ロイター通信がこのハンストをくわしく報じています。こちらも、拡散してもらえるとありがたいです。
大阪入管でいま起きているきわめて深刻な事態について、ひとりでも多くの人に知ってもらいたいと思います。問い合わせや取材などは、支援団体のTRY(→メールアドレス)、もしくは、仮放免者の会(永井:090-2910-6490)までお願いします。
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