PRAJ (Provisional Release Association in Japan): Who We Are
in English
日本語(漢字かなまじり)
にほんご(ひらがな・カタカナ)


関東仮放免者の会「宣言」/賛助会員募集とカンパのおねがい

http://praj-praj.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html


仮放免者の会 ホームページ

Showing posts with label 名古屋入管. Show all posts
Showing posts with label 名古屋入管. Show all posts

Saturday, August 21, 2021

声明文「入管調査報告書に対して」(ウィシュマさんの死亡事件の真相究明を求める学生、市民の会)

 「ウィシュマさんの死亡事件の真相究明を求める学生、市民の会」としての声明文を、以下に掲載します。


 入管庁が8月10日に公開した「令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局被収容者死亡事案に関する調査報告書」に対する声明です。


 入管庁の「調査報告書」はつぎのリンク先ページからダウンロードして読むことができます。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


声明文

-「入管調査報告書に対して」-


2021年8月13日

ウィシュマさんの死亡事件の真相究明を求める学生、市民の会


 2021年3月6日、 名古屋出入国在留管理局 の収容場においてスリランカ人女性 、ウィシュマさん が 死亡した 。特段の持病もないウィシュマさんが33歳という若さで命を失った。このウィシュマさん死亡事件についての入管「調査報告書」が8月10日 に発表、公開された。


 なんと無責任な、なんと軽々しい調査報告書であることか。 調査報告書は、入管庁が今後も被収容者の人間としての尊厳、生命と健康を軽視し、収容権という入管に付与された権限を行使していくと宣言したに等しいと言わざるを得ない。


 調査報告書 は改善策」の前提として、「収容施設は、被収容者の生命と健康を守る責務を有することを自覚して業務に当たることが基本である。」と述べる。何をいまさら他人事のような戯言をいっているのか。「収容施設は、・・」ではない。収容主体である入管は、被収容者の生命と健康を守る責務を有する。調査報告書全体が、入管庁も名古屋入管局長も被収容者の生命と健康を守る責務を有することを自覚していたが、名古屋入管の処遇部門に問題があったと問題を矮小化したトカゲの尻尾切りである。入管庁は、大村入管でのナイジェリア人餓死事件(餓死見殺し事件)においては、大村入管の対応に問題はなかったと不問にした。その入管庁が「被収容者の生命と健康を守る責務を有することを自覚していた」といえるのか。入管収容施設において繰り返される死亡事件において、入管庁自身の責任を棚にあげての真相究明などあり得ない。


 私たち支援者は、入管の収容権は被収容者の命や健康等を守る収容主体責任義務を果たすことを前提に付与されているものであり、収容主体責務を果たせないならば仮放免するよう何度もことあるごとに入管に申入書として、また口頭で申し入れてきた。3月3日、ウィシュマさんとの面会を終えた支援者は、名古屋入管の処遇及び審判部門に「即刻入院させよ、それが出来ないなら直ぐに仮放免せよ、このままでは死んでしまうではないか」との抗議申し入れもした。


 入管の収容権と収容主体責任義務は表裏一体である。収容主体責任義務を自覚せず、 被収容者の命や健康を守る収容主体責任義務を果たすことを怠り、その上で退去強制の執行として収容し続けウィシュマさんを死亡させたということは、保護責任者遺棄致死罪に該当する刑事犯罪ではないか。調査報告書の3月5日、6日の監視ビデオの音声記録を 起こした部分の記載を見ただけでも命の危険があり直ちに病院に緊急搬送すべき、ということは常識的に分かる。せめて3月5日にせめて翌日の6日の早朝に病院に緊急搬送していたならばウィシュマさんは一命を取り留めた可能性が高い。


 ウィシュマさん死亡事件は、退去強制の執行という送還業務を優先し、被収容者の命と健康を守る収容主体責任義務を果たさなかったことによって起きた重大事件である。自力で排泄もできないほど衰弱したウィシュマさんに対し、「不適切な発言」をした看守職員を調査報告書において弁護する、収容人数の増加に対し、医療体制が対応できない不備があったと言い訳をする、等々、これが「収容施設は、被収容者の生命と健康を守る責務を有することを自覚して業務に当たることが基本である。」という収容主体責任義務を有することを自覚した「調調査報告書査報告書」であるとはであるとはとてもいえない。


 私たちは、以下、法務省入管庁に求める。


(1)法務省入管庁庁と完全に独立した第三者調査委員会を設け、ウィシュマさん死亡事件の真相を究明し、再発防止策を講じることを求める。

(2)監視カメラのビデオをウィシュマさんの遺族に対し、弁護士同席のもと開示すること、及び国会議員に監視カメラのビデオを全面開示すること。


以 上



Tuesday, April 20, 2021

【名古屋入管死亡事件 緊急抗議集会】(4月21日 18:30 ZOOMにて)

 

 3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性が亡くなりました。


 生前に面会していた支援団体STARTによると、彼女は体重減少と衰弱が顕著で本人および支援者が再三もとめたにもかかわらず、入管は応急的な治療さえおこないませんでした。また、事件後、入管はいまだに死因すら発表せず、遺族にも納得のいく説明をしていません。国会では入管法改定の審議が始まっていますが、人の命がうばわれる事件をうやむやにしたまま法案を成立させることはゆるされません。


 つきまして、東海地方にて入管被収容者や仮放免者の支援をおこなってきたSTARTなどの主催で、以下のとおり抗議集会をおこないます。


 開催直前でのお知らせになってしまいましたが、ご都合のつくかたはぜひご参加ください。




名古屋入管死亡事件 緊急抗議集会

日時 2021年4月21日(水)18:30~ 

@Zoomにて開催

Zoomでの参加を希望される方は、下記主催団体または仮放免者の会にお名前を記してお申し込みください。Zoom参加に必要なURL等を返信にて送ります。


仮放免者の会

 メール: junkie_slip999☆yahoo.co.jp (☆をアットマーク(@)にかえてください)


@名古屋で会場も設けます。

名古屋会場:名古屋西生涯学習センター

住所: 451-0061名古屋市西区浄心一丁目1-45

https://www.suisin.city.nagoya.jp/system/institution/index.cgi?action=inst_view&inst_key=1164770187


内容: 

STARTからの現場報告

ウィシュマさん友人(幼なじみ)の発言

各団体からの発言

 真相究明及び再発防止を徹底せず法案成立は許さない、という支援者の意志を示す。


主催: BOND, START, TRY

協賛: 仮放免者の会 協賛団体募集中



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


関連


Wednesday, September 21, 2011

9月18日東海地区仮放免者の会結成

  昨年9月の関西、10月の関東に続き、9月18日に名古屋入管管轄地域在住の仮放免者が団結して東海地区仮放免者の会が結成されました。アジア・アフリカ・南米諸国出身の仮放免者、在留理由も難民、日本人の配偶者、日系人などさまざまな仮放免者が一堂に会し、これからの闘う方針、組織作りなどを討議して決め、国別のリーダーを選出し、在留資格取得に向けた力強いシュプレヒコールで閉会しました。

  名古屋入管に収容され、退去強制令書の発付を受けた人たちは主に西日本入国管理センター(大阪府茨木市)に移収されます。関西在住の仮放免者や支援者とは西日本センター収容中につながりができており、東海地区の仮放免者はこれまで関西仮放免者の会から支援を受けながら再収容に反対する闘いを進めてきました。名古屋入管も東京入管と同じく、難民手続きや退令取消訴訟敗訴確定時などに再収容していましたが、今年4月6日の全国一斉面会・一斉申入れ以降、再収容は基本的にストップしています。4月下旬から5月初めにかけては、再収容者の即時仮放免などを求めるハンガーストライキも名古屋入管内で闘われました。国籍、宗教、言語、在留理由などの違いを越えて、自ら団結して闘ってきた東海地区の仮放免者は、ついに自らの団結を形に現す組織を手にしました。

  結成大会には、関東、関西からもリーダーや支援者が参加しました。これは、全国的な仮放免者の団結と闘いが必要だからであり、また、この東海地区での結成は、全国的な仮放免者の団結と運動が開始されるという重要な意味があるからです。それは、仮放免者が在留資格を取得するため、法務省入管に政策変更を要求する必要があり、これは各地方局レベルの運動ではできないからです。全国の仮放免者と言っても、そのほとんどは関東、東海、関西に集中しています。この三つの地域で組織が作られれば全国的な運動と言えます。そのため、関西や関東の仮放免者や支援者も、この東海での仮放免者の会結成に期待し、注目していました。

  長期収容を経てやっとの思いで仮放免になったものの、仮放免状態では就労資格がなく、移動の自由も制限され、さらには在留資格がないために国民健康保険に加入できず治療費は「10割負担」です。医療機関によっては15割、20割を請求される場合もあります。安定した収入も無く、医療費は極めて高額になるため、病院に行きたくても我慢せざるを得ません。いくら入管から脅されても、難民であったり日本に家族がいたりするなど、帰国できない事情があるから長期収容にも耐えざるを得ませんでした。しかし仮放免になったとしても自らの人権や生命は守られるわけではありません。こうしたひどい状況から脱するには、在留資格の付与を入管に求めて行くしかありません。そのためにはどうしても、全国的な仮放免者の団結と運動が必要でした。

  参加した関西、関東の仮放免者の会のリーダーからは、東海地区での結成を祝うと共に、団結することの重要性が強調されました。関西のあるリーダーは、「これからは『私は』と考えるのではなく、いつも『私たちは』と考えてください」と大会参加者に訴えました。大変な状況に置かれているのはリーダーも同じであり、同じ苦しみを抱える仮放免者が自分の事だけに精いっぱいになる状況・気持ちも良くわかっています。しかしそこで、自分の事だけを考えたり、私は難民なのにとか、私のところは本当の結婚なのにとか、狭い枠にとらわれていたら団結は作られず運動は発展していきません。関西のリーダーが訴えたのは、仮放免者自身の立場の転換です。関東のリーダーからは、関東での長期収容と再収容に反対する運動の経緯を報告し、全国的に団結して闘えば、私たちの要求は必ず実現できると訴えました。

  三つの地区のリーダーたちは、お互いに連絡先を交換し、今後の全国的な連携を誓いました。

Thursday, May 5, 2011

名古屋入管で収容者のハンスト

  名古屋入国管理局の収容者がハンガーストライキをおこなっているとの報道が、『中日新聞』などに出ております。収容者たちの要求は、帰国希望者の国費での送還をみとめること、難民申請等で裁判中のひとの仮放免を許可すること、病人を外部の病院につれていくこと、さめていて量のすくない食事の改善、公衆電話代をやすくすることなどだとのことです。
  「仮放免者の会(関東)」では、ハンスト参加者をはじめとした名古屋入管収容者のたたかいを支持し、わずかですが、闘争資金2万円を名古屋の支援者をつうじておくることを決めました。
  昨年2010年2月には西日本入管センター(大阪府茨木市)で、同年5月には東日本入管センター(茨城県牛久市)で、いずれも70人規模の収容者によるハンストがおこなわれました。関西、および私たち関東の「仮放免者の会」は、このハンスト参加者らのよびかけによって結成されました。
  昨年5月の東日本入管センターでのハンストにさきだって、2月にブラジル人男性が、4月には韓国人男性が、同センター内で自殺しました。3月には、ガーナ人男性が退去強制執行中に入管職員によって殺されるという事件もおこっています。
  こうした痛ましい事件が2度とくりかえされはならないという決意が、5月のハンスト、10月の「仮放免者の会(関東)」結成のおおきなきっかけになりました。
  ハンガーストライキは、自分自身の健康ひいては生命を危険にさらす、ぎりぎりの戦術です。こうしたぎりぎりのたたかいに収容者をおいこんできたのは、日本の入管です。わたしたちは、名古屋入管が収容者たちの要求に応じることをもとめます。また、名古屋での収容者のみなさんのたたかいに連帯したいとおもいます。

  以下、『中日新聞』(2011年4月30日)より、抜粋します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2011年4月30日 09時08分
   名入国管理局(名古屋市港区)に収容され、難民申請の準備をしたり在留資格を求めている外国人らが処遇改善を求め、ハンガーストライキをしている。名古屋入管も事実を認め、食事をするよう説得している。
  難民や外国人労働者を支援する民間団体「START」(名古屋市)によると、ハンガーストライキをしているのは、入管難民法違反(不法滞在)で収容されているミャンマー人男性のキンマウンソウさん(32)ら。名古屋入管は国籍などを明らかにせず、28日時点で15人と説明しているが、STARTは「ミャンマー人やパキスタン人ら22人」と話している。
  キンマウンソウさんらは22日夜、施設内にある意見箱に仮放免申請者の速やかな仮放免や強制退去命令を受け、帰国を承諾した人のための航空券手配、病院での適切な治療、冷えていて量が少ない食事の改善などを求めた文書を提出。23日朝から、17人がハンガーストライキを始め、その後、人数が増えたという。
  START代表倉田美喜さん(27)によると、キンマウンソウさんはミャンマーの軍事政権に目を付けられ、3年半前に来日。難民申請が認められず、現在は再申請を準備中という。パキスタン人ナジャム・アス・サジット・ナイムさん(46)は、在留資格のあるフィリピン人女性と結婚。日本国籍の連れ子もおり、自らの在留資格を求めている。
  倉田さんは「ストライキ参加者には、難民申請中や強制退去命令撤回を求める裁判中の人もおり、半年以上収容されている人も。体調も崩し始めている」と話し、28日に改善を求める申し入れ書を同入管に提出した。
  一方、名古屋入管は「食事の拒否は26日から」と説明。「食べるように説得しているが、一部は売店で食べ物を購入した事実も把握している。要望は調査中」と話している。
(中日新聞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


関連リンク

名古屋入管でのハンストについて


昨年2月の西日本入管センターでのハンストについて


昨年5月の東日本入管センターでのハンストについて