7Aブロックにかぎらず、収容者たちの処遇改善への要求・要望は、しばしばおこなわれています。ところが、入管側はこうした要求・要望にたいしてまともにとりあおうとはせず、回答すらしないという姿勢をとってきました。回答の「内容」がどうかという以前に、回答を「しない」というのは、収容者をおなじ尊厳をもった人間として見ない、きわめてごうまんな入管の姿勢があらわれています。
このような入管の姿勢・体質にたいして、不満と怒りをもっているのは、7Aブロックの収容者だけではありません。
今回紹介するのは、東日本入管センターの2Aブロックの収容者たちが処遇改善を要求した文書です。この文書は、7月23日づけで、東日本入管センター所長あてで提出されています。(画像はクリックするとおおきくなります)
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親愛なるセンター長殿:
2011.7.23こんにちわ!
今日はセンター長殿にいろいろお願いがあってこの手紙を書きます。
お願いをする前になでしこジャパン女子サッカーの勝利をおめでとうございます!
日本が今いろいろ大変な時期にこんなおめでたな事ができて本当に真心から嬉しいです。
地震があってからニュースを見てても震災の被害で家もなく避難所で暮らしている人たちを見て本当に辛かったです。
でも最近はサッカーで盛り上がってる日本はいつもの日本に戻ったみたいに活気があります。
こんないい事もあった状況の中で我我牛久市東日本入国管理センターの中に収容されている人たちにも希望と明かりを分けて欲しいです。
ぜひ耳を傾けてわれわれのお願いを聞いて欲しいです。
- 今われわれの部屋の窓は全部密閉状態です。今は暑いし、もっと息苦しいから、いちばん上の小さい窓でも開けて、少しは空を見せてください。
- タダご飯を食べながらお食事に文句があるわけないけど、もうちょっと料理に味付をお願いします。(蒸しとりの料理は生臭いんです。)
- 収容されてる人の中で病気が掛かってる人がいます。***号室***[国籍]****さんは、血圧高いし、腰痛いし、小便も出ないし、体がフラフラしていて危い状態です。
- 収容所に収容されている人人は時間とともに段段ストレスで体の病気と精神の病気になっていきます。半年以上の長期収容は柔軟に出して欲しいです。
- 裁判が終わったら、また再収容される不安を常に抱えているんで、再収容はしないで欲しいです。
- 仮放免保証金をできるだけ下げて欲しいです。
以上、センター長にわがままな願いを求めています。ここで収容されている人たちは、みんなそれぞれ違う問題を持っているかも知らないが、同じ人としてみんな人権を持っています。
みんなの希望ができるだけ早く一日でも自由を持って日本で真面目に生活できるよう願っています。
どうかセンター長様、我我の夢が早く叶えるようによろしくお願いいたします。
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上に紹介した意見書を提出した2Aは、女性が収容されているブロックです。この意見書でも指摘されている、長期の収容がもたらす深刻な健康上の問題、また収容所内の医療のずさんさ(重病者が放置されている)については、おなじ女性のブロックである2Bからも、要求書が提出されています。
また、食事の質がとんでもなくひどくなっているということは、とくに3月の震災以降、東日本入管のあらゆるブロックの収容者が口をそろえて指摘するところです。その一例として、これも以前紹介した3Bブロックの意見書をあげておきます。
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