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関東仮放免者の会「宣言」/賛助会員募集とカンパのおねがい

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Monday, July 14, 2014

関東での面会ボランティア募集

 関東仮放免者の会(PRAJ)では、私たちといっしょに入管に収容されたかたがたとの面会活動に参加してくださるボランティアを募集しています。
  当会は、仮放免者による当事者団体であって、支援者は、当事者が討議によってきめた活動方針にそって、活動しています。面会ボランティアも、原則的には、仮放免者当事者がきめた方針にのとって支援者として面会活動をおこなっています。

  関東仮放免者の会の理念と活動目標については、以下のリンク先の「宣言」を参照してください。



1.面会活動の目的と内容

  入管の収容施設に収容されている方々(以下、「被収容者」といいます)には、大きく分けて、入管法違反に問われて審査中の方と、審査の結果、退去強制令書を発付された方がいます。

   当会が面会等をつうじて支援対象にしている被収容者は、おもに後者の、すでに退去強制令書の発付を受けたひとです。退去強制令書の発付を受けたひとの大多数は、入管の決定に服して、帰国していきます。しかし、これに服さずに在留をもとめるひとも、一定数います。

   退去強制令書をだされているにもかかわらず、在留をもとめ、当会などのボランティアに面会を依頼してくる被収容者たちの多くは、難民であったり、日本に家族がいたり、日本滞在が長期にわたるために生活基盤が日本にしかなかったりといった、帰るに帰れない事情をかかえています。

   このブログでも報告してきたとおり、入管の収容施設での処遇は、医療放置をはじめとしてはなはだしく人権を侵害したものというほかなく、そこでの収容はきわめて過酷です。被収容者にとっては、人生の貴重な時間(2年をこえる超長期収容を強いられている人すら多数います)を、いつ外に出られるともわからないこの苛烈な環境で過ごすことをしいられているのであって、それは国籍国に帰れるひとならば、とっくに帰っているような環境です。じっさい、退去強制令書発付処分に服さずに、私たちに支援要請してくる被収容者のほとんどは、帰るに帰れない事情をかかえ、拷問とよんでも言いすぎでないような収容をしいられている人たちです。

  そして、関東地方では、当会の支援者をふくめた面会ボランティアは、面会と支援を依頼してくる被収容者の数にたいして圧倒的に不足しているのが現状です。

   面会ボランティアは、そうした被収容者にたいして、個別には、面会をつうじて助言や、各種申請(難民申請や仮放免申請など)の手伝いをおこないます。在留をのぞむ被収容者は、入管からの説明がじゅうぶんになされていなかったり、説明がなされていても、言語的な問題などのために結果的にじゅうぶんに伝わっていなかったりするために、可能あるいは必要な手続きや手段について、また自身のおかれた状況について、面会ボランティアに質問したり助言をもとめたりしてきます。面会ボランティアは、その場でこたえられる質問にはその場で答え、答えられない質問ついては、持ち帰って調べたり、他の支援者に相談するなどして、次回の面会時に被収容者につたえるようにします。在留のみちを模索するにせよ、退去強制令書を受け入れて帰国するにせよ、それはあくまでも、被収容者自身が決定することです。支援者としては、被収容者本人の意思を尊重し、被収容者が方針を自分で決定するためのサポートをします。そのうえで、被収容者が決めた方針にもとづいて、可能な範囲で各種申請等の支援もおこないます。

   また、入管の収容施設は、医療をはじめとした処遇がきわめて劣悪であり、また明らかに施設の収容能力をこえた長期収容が常態化しています。そのため、このブログでもたびたび報じてきたとおり、被収容者たちが連名での改善要求を提出するなど、入管収容施設は、うばわれた人権を回復しようとする被収容者たちの闘争の現場にもなっています。面会ボランティアは、面会をとおして施設の処遇などの状況を把握し、必要におうじて入管の各局・センターに抗議・申し入れをおこないます。被収容者がみずから集団あるいは個人で、処遇等の改善要求をおこなっている場合は、被収容者にたいし入管が誠意をもって回答し、改善すべき点を改善するよう、支援者として申し入れることもあります。

   以上のように、当会の面会ボランティアは、退去強制令書を発付されたものの帰るに帰れない事情をかかえ、在留をもとめていくことを決意した被収容者ができるだけ早く仮放免許可をえられるための支援をおこないます。そのためには、個々の被収容者への個別の支援はもちろんのこと、被収容者全体について、長期収容をやめることや処遇改善を被収容者とともに入管各局・センターにもとめ、はたらきかけていくことも欠かせません。

  私たちの会は、仮放免者「全体」の権利獲得を目的として活動している団体です。したがって、帰るに帰れない事情をかかえ、苛酷な収容をしいられている被収容者(近い将来、「仮放免者」となるはずの人たちです)についても、その「全体」の利益向上をえられるべく面会等の活動をしています。とくに、劣悪な処遇のもとで長期にわたって収容するということは、被収容者それぞれの在留をのぞむ理由や事情(難民であるかどうか、日本での家族の有無など)をこえて、あるいは犯歴の有無にかかわらず、人権の侵害というべきことです。

  ですから、面会にあたっては、被収容者の個別の相談や質問におうじるといったことだけでなく、「どのような人にたいしてであれ、長期収容は不当な人権侵害であり、ゆるされない」という認識を被収容者と共有していくことも重要な課題であると私たちは考えています。被収容者たちは、日々、入管の職員から、退去強制令書に服して帰国するようにプレッシャーをかけられています。だからこそ、被収容者にたいして面会をとおして「不当なのは収容されているあなたたちではなく、入管のほうである」と私たちが考えているとつたえることは、面会ボランティアのはたしうる、なによりも大事な役割だといえます。



2.面会活動をおこなう収容施設と言語

  このたび、面会ボランティアを募集しているのは、関東地方にあるつぎの3つの収容施設での面会が可能なかたです。

(1)東京入国管理局(JR・京急の品川駅よりバス約10分)
(2)東京入国管理局横浜支局(JR新杉田駅よりバスで約15分)
(3)東日本入国管理センター(JR牛久駅よりバスで約25分)

  入管により面会が許可されている時間帯は、平日の昼間のみなので、その時間にお勤めのかたにとって定期的な参加はむずかしいかとおもいますが、月に1度、あるいは数か月に1度でも参加可能なかたも歓迎しますので、ぜひご相談ください。

  面会活動は、(1)~(3)の収容施設ごとに面会チームをつくっておこなっております。被収容者から面会でうけたさまざまな相談や質問、依頼などについては、面会チームで共有し、討議して、対応を考えていくことになります。

  なお、面会で必要な言語についてですが、当会の面会ボランティアは、日本語しか話せない者が多いです。収容されているかたは日本語を話すかたが多いですし、日本語での会話がむずかしいかたと面会するばあいでも、収容中の同国人などで日本語の得意なかたに通訳をおねがいするといった方法での面会も現にしばしばおこなっております。日本語以外の言語ができないから面会活動に参加できないというようなことはありません。

  もちろん、日本語以外の言語での会話が可能なかたの参加も大歓迎です。入管の被収容者には、さまざまな言語の話者がおり、そのおもな言語だけでも、英語、中国語、シンハラ語、タガログ語、タイ語、ペルシャ語、ウルドゥー語、バングラデシュ語、ネパール語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、韓国語(朝鮮語)、ベトナム語などがあげられます。

  当会の面会活動への参加をご検討いただけるかたは、以下のメールアドレスまでご連絡ください。


連絡先
大町(おおまち)
praj1031☆yahoo.co.jp (☆を@にかえてください)

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