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Friday, May 12, 2017

ハンスト参加者による声明――「より良い人類の未来のために」

  ひとつ前の記事で報じたとおり、東京入管の被収容者が集団でハンガーストライキをおこなっています。


  東京入管側が要求書の受け取りを拒否していることが、ハンスト参加者の怒りを増幅させていることも、先の記事で述べたとおりです。

  その被収容者たちの連名での要求書を、私たちはハンスト参加者からあずかり、公開するように要請を受けました。以下に公開する英文が入管宛ての「要求書」、日本語で書かれた文章が「要求書」兼「支援要請文」だということです。

  ハンスト参加者たちからは、自分たちがこうして闘っている事実をひとりでも多くの人に広めてほしいとの要請も受けています。以下に公開する被収容者たちのうったえを読み、これを拡散していただけるよう、お願いします。


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2017/5/8
To
The Immigration Director,
Tokyo Rigional Immigration Bureau
Tokyo
Dear Sir/Madam,
NOTICE OF INMATES' HUNGER STRIKE
INSIDE THE DETENTION CENTER

The aggrieved inmates are embarking on a hunger strike, beginning from the 9th May, 2017, to press home the following human rights concerns:
  1. Repeated Detainment and long period of detainment, leading to family and relational seperation;
  2. Forced deportation that can lead to deaths and injuries;
  3. Denial of Provisional release application without informing inmates the reason(s) for denial;
  4. Result of provisional release application takes too long a time. Bond fee is also expensive.
  5. Denial of asylum seekers the permit to work withont giving them any stipend/maintenance allowance;
  6. Restrictions on migrants mobility/movement when they are provisional released;
The hunger strike will continue unabated untill our human rights concerns listed above are properly addressed.
Thank you for your understanding.
    →日本語訳















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  我々は東京入国管理局に収容されているAブロックの被収容者たちです。最近入管が頻繁に行われている仮放免者に対する再収容(2回、3回、4回の人もいます)、法的根拠のない即日強制収容や威嚇、恐喝、暴力を振るうなどの行為、また犠牲者が再び出たなどの諸問題に関する東京入国管理局の卑劣な違法行為に対し、我々は強く抗議し、人権と正義のために最後まで戦おうと決意しました。以下のことを申し入れ、ご支援をお願い申し上げます。

(1) 仮放免について
  東京入管において、一部の仮放免者は、特に住所変更の問題や難民不認定異議申立棄却や行政訴訟での敗訴確定などを契機と狙われ、再収容されています。難民申請者や日本に家族がいる者や20年以上に渡り長期滞在し生活基盤を築いてきた者などの仮放免者は、それぞれどうしても帰国できない事情を抱えています。ゆえに長期に渡る過酷な収容生活、仮放免中の無権利状態に等しい生活にもかかわらず、在留資格取得を目指しています。過去と同じように、このような仮放免者に対する収容、とりわけ再収容は本人及び家族に人生を絶望させ、自殺未遂や疾病、あるいは自殺といった最悪の事態に至る重大な人権侵害です。
  法的根拠もない、説明責任も果たさない、合理でもない、合法でもない。21世紀の今、先進国としての日本は、人権の道で、法的システムの道で全く進めてなく、しかも国の力を使って、外国の人々をなんらかの理由で計画的、組織的に監禁、暴行、長期収容などの人間の自由を奪うというのは、ファシズムに間違えありません。日本国憲法の精神んに反する違法行為に間違えありません。日本の元首相も「人の命は地球より重い」と語りました。
  再収容を行うについては、細心の上にも細心の注意が払われるべきです。入管法第五十五条違反、犯罪行為などの新たな強制退去事由によるもの以外の再収容は行わないようにしていただきたいと思います。
  仮放免者は現在3600人以上にのぼります。就労禁止されても、生活のために仕事しない人はほとんどいません。ゆえに、ほぼすべての仮放免者は就労禁止のルールを違反しています。入管は仮放免を取消し、全人を収容することになります。一方で、現実や十分な人道配慮をした上で、我々は改善を求めます。
  また、仮放免を申請した後、1ヵ月以内に結果が出ることです。不許可の結果になっても、きちんと不許可の理由を説明した上で、適切な対応をしていただきたいです。現在は仮放免の結果が出るまで2か月以上かかり、不許可されても理由なしという理不尽すぎることはあってはならないです。

(2) 収容生活について
  現在、東京入管と東日本入国管理センター(茨城の牛久市)などの他の収容施設と比べると、かなり差別化されています。被収容者の処遇に関しては同じようにしなければなりません。
①朝の点呼をなくすこと、もしくは東日本入国管理センターのように、静かに点呼を行うことです。この収容施設は刑務所ではありません。
  今までは、我々は受刑者に扱いされ、点呼開始から終了まで静かに座り、職員さんは数名が部屋に入り、チェックするように行っています。このような点呼はありえないです。
②電話の使用については、現在東京入管から携帯電話にかける場合、1分間約80円の料金がかかります。今の時代では、これは考えられません。就労禁止され、収入のない我々は家族や友人との連絡には極めて重い負担です。我々に対する嫌がらせやいじめのようにである一方、この収容施設は利益を得る場所であってはならないです。また、電話は他の収容施設と同じように部屋の中にどこでも使えるようにしていただきたいです。
③フリータイムについては、我々は受刑者ではありませんので、今までのように、朝9時30分から12時まで、午後1時から4時30分まで、部屋の扉を開錠され、1日18時間ぐらい狭い部屋で過ごすことは考えられません。夕食の後はもう1回開放し、夜9時までになるように改善を求めます。
④食べ物と買い物については、入管が提供されている弁当はあまり味と栄養がなさすぎ、日本料理が世界文化遺産になったにもかかわらず、ここの弁当は日本食だと信じられません。また、買い物できる範囲も厳しい制限され、我々は消費税を支払っているのに、権利が取られたのは考えられません。ゆえに、我々は差し入れや買い物について、差別なく、他の収容施設と同じようにしていただきたいと思います。
⑤入管の職員の対応については、日々収容生活の中で、職員らの傲慢な態度や不適切な対応などで困っています。例えば、取り調べの中、配偶者のプライバシーに関する乱暴すぎる質問や不服で物申す際に、いきなり数名の職員に囲まれ、威嚇、恐喝のような言動がよくありました。職員らからの暴行で致傷された人も何人かいます。東京入管にはこのような職員に対し、職を停止し、教育の徹底すべきです。トラブルや事件を未然に防ぐことができるようにしていただきたいと思います。
⑥診療問題については、過去、東日本入国管理センターで相次ぐ死亡事件が発生しました。しかし、現在に至るも我々の診療問題は何も改善されていません。重篤な被収容者に対して適切な診察や治療を行わず、持病のある人は日々身体的および精神的な被害を受けています。入管に対して、我々は人間の生命と健康の責任は取っていただきたいと思います。

 長期収容期間中、我々は数百件の人権侵害のケースを見てきました。入管の職員は法務省の国家公務員の一員として、基本的人権への無視や傲慢な態度、汚い言葉使い、怒鳴り、暴行などの人権への践踏は決して許せません。各国が難民に対する人道的な支援を行っている一方、日本の入国管理局は「人権宣言」、「日本国憲法」、国際法および国際難民条約などに反する卑劣な行為は何十年前に戦争で全人類に犯した罪と同じような反人類罪だと強く訴えます。この国では、弱い人間をいじめて快感を感じる人がたくさんいると思いますが、法務省の下で入国管理局は勝手に権力を使い、法律の上で暴走し、人間をいじめるまた迫害するやりたい放題のような行為は許せません。
 自由、民主主義、人権は人類の共同の普遍価値であり、恥の知らない卑劣な行為には良識や良心のある人々は黙っていけません。国際社会も厳しく批判すべき、日本政府は改善しなければなりません。
 我々は手元の資料や事実に基づいてドキュメントリー映画を作ろうと思っています。人類が何百年の努力と犠牲で作り上げた自由と人権の信念は揺れません。より良い世界のために、より良い人類の未来のために、我々は最後まで戦います。ご支援をお願い申し上げます。





1 comment:

  1. 施設職員の態度並びに行いは、決してあってはならないものです。収容されている多くの方に辛い想いをさせてしまっていること、残念でなりません。

    閉ざされた環境で起きている悪事です。より多くの人に知らせるために、要請書は各メディアに掲載するよう呼びかけを行った方がよいと思います。

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