2Aブロックでは8月にも連名での申入書を提出しております。
しかし、これに対する入管からの回答は、いまだありません。申し入れにたいして無視してとりあわないという入管側のごうまんな態度のために、同センターでは、8月に7Aブロック33人が参加する集団ハンストがありました。そして、今月11日には、やはりおなじ理由で3Aと3Bブロックの収容者約50人がハンストを開始し、現在も続行中です。
今回の2Aブロックの申入書は、今月末までの回答期限を設定しています。この期限までに誠意ある回答をするよう、東日本入管センターにもとめます。
申入書の内容は、ひじょうに具体的で、長期のしかも期限の決まっていない収容が、かのじょたちにいかに苛酷な影響をもたらしているか、つたわってきます。とくに、医療問題について、病状の深刻な収容者個々人の状況がことこまかに報告されています。本来ならば、このように収容者ひとりひとりの健康状態をチェックし、収容の状況・ありかたの改善を入管に提言するのは、専属医師のしごとであるはずです。しかし、専属医師のHさんが、そういった仕事をサボタージュしているために、収容者たちがかわりにそういう労働を強いられているのです。
以下、申入書を全文掲載します。
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所長殿
私たちは2Aブロックに収容されている収容者です。我々みんな今 自分の人権保証を主張します。私たちは以下の要求を申し入れます。
(1)長期間収容されてる人たちは時間とともに精神的ストレスや密閉された空間での拘禁反応が現われて症状が日々悪化する一方です。
半年以上の収容は即仮放免するよう要求します。
今2Aブロックでは長期収容者が何人かいます。
101号室中国人は1年2ヶ月過ぎてるし、最近の彼女は外見から見ても体重が落ちてるのが見えるし、歩き方もフラフラして、食事はお粥ばかりでいつも吐いています。
同じ部屋のタイ人も1年2ヶ月です。
103号室のフィリピン人は血圧がいつも不安定だし、小便があまり出ないです。
104号室のガーナ人1年2ヶ月だし、彼女は顔にブツブツがいっぱい出ています。足、腰も悪いです。同じ部屋のフィリピン人も1年2ヶ月で顔にアレルギ反応でいつも真っ赤で、腰の骨も曲がってるんです。腕も腫れてます。
105号室韓国人は1年6ヶ月で、彼女も体にアレルギが出ています。心臓も悪いので、薬を飲まなかったら寝むれないです。
その後8ヶ月以上になってる人もみんな自分のいろいろ病気を掛かえています。
(2)仮放免に関する問題ですけど、仮放免結果はできるだけ早めに出すように要求します。
半年以上過ぎてる人たちの仮放免申請は人道的な配慮を必要性として満足できる結果をお願いします。
(3)仮放免の保証金を下げるよう要求します。
今日本の経済も不安定な情況の中で増税の問題もあるし50万円の保証金は我々にとって非常に高額です。
(4)環境改善をしてもらいたいです。
牛久市収容所の部屋の窓は外の景色が全部見えないで密閉されてる状態です。横浜と品川でも外が見えるようになっています。牛久に収容されてる期限がもっと長いので、みんなの健康のためにも太陽の光が入るようにしてください。
トイレに換気扇も入れてもらいたいです。
部屋のトイレは何人かみんな一緒に使用してるんで、換気がもっとも悪いです。
畳も入れ替えてもらいたいです。
今部屋にある畳は古くなり、ダニの発生が多いです。他のブロックはベッドの所もあるみたいけど、我々女性たちはいつもダニで背中、腕、足、体全体が痒くなり、ブツブツ赤い点が出る人が多いです。
今食事の問題と医療の問題でみんなからいろんな意見が多いけど、長期収容が柔軟になれば、すべてが解決できると思います。
ここにいる私たち女性の中では子どもを産むことも問題になるかも知らない生理不順(酷い人は7ヶ月も生理が来ないです)、便秘、不眠、頭痛、食欲不振、精神的ストレスで、イライラ、長期収容されていたら、いくら健康な人でも病気になっていきます。どんな重い罪を犯かした人でも、法律から決めた刑期が終了すれば自由を得ることができます。でも私たちは自分がオーバーステイしたと言う事で、いつまでかわからない辛い日々を送っています。
2Aブロックの私たちは、以上提出した問題を検討して10月末までに回答するよう申し上げます。
2Aブロックのみんな
2011年10月5日
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